新入社員は「長期目標」を立てるべきではない 外部環境も自分の心も、大きく変わっていく

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どんな仕事でも、他社や他の業界でも通用する仕事のスキルと、自社でしか通用しないやり方やスキルがあります。自分でそのあたりを整理した上で、どういったスキルに注力するべきか、そして仕事以外ではどんな勉強や経験を重ねることが必要か、考えてみてください。現在の勤務先だけでなく、他社にも横展開できるスキルを積めるのか、という視点も大切です。そういった事を日々考え、実行すると良いでしょう。

社内で一流といわれている先輩と補欠のような三流の先輩との違いは何なのか、新卒入社の先輩と中途入社してきた先輩は何が違うのか、も考えてみてください。そういった事からも、色々な情報を仕入れることが出来ます。

いま居る場所で評価されることが近道

当然、現在の職場においていかに評価される人間になるかも考えないといけません。

現在の職場はズーケさんにとっては決して第一志望ではなかった仕事かもしれませんが、目先の事で結果を出すことは重要です。今いる場所で評価される事が成功への近道であることには変わりがありません。仮にこの先短期間で転職することがあっても、短期間でなにかしらの実績を出しているか否かで、評価は変わります。基礎が出来ていれば、どこに行っても通用する可能性が高くなります。

そのためには、目先の事を疎かにせず、どんな小さなタスクでも120%の本気で臨み結果を出してください。そしてクリアするべきハードルをどんどん上げていく心構えが大切です。仮に会社が設定するハードルがあったとしても、自分自身でもっと高いハードルを課すというのも手です。私自身は今まで常にそうやって仕事をしてきました。

不安を持つことは悪い事のように感じるかもしれません。しかし、良い事でもあります。不安を健全な危機意識として、その払しょくに向けて行動に結び付けられるか、それとも不安だからと何もせず閉じこもってしまうかによって、結果は全然違うものになります。

そして最後に。生き方に正解なんてありません。その都度、自分にとっての正解を探すのが人生です。目先の事に頑張りつつどんどん視野を広げて、自分にとっての選択肢を増やしてください。そして、その中から最善と思う道を選んでください。

今ズーケさんの周りにいる、自信たっぷりにみえる社会人も、心の中は不安でいっぱいなんです。健全な不安があるからこそ、明日も頑張ろうと思えるのです。ズーケさんが不安をバネに、日々成長されることを応援しております。一歩一歩自分のペースで前進し、自分の未来を切り開いて行きましょう。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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