意外と知らない、真田丸に見る「大河の裏側」

「チーム論」そして「ネット戦略」

三谷幸喜氏脚本でも話題の大河ドラマ「真田丸」。その裏側に迫ります。(写真は茶々に呼び出された信繁[第16回放送])
「歴代のNHK大河ドラマの中で、最も心に残る作品と言われたい」
そう意気込むのは、今年のNHK大河ドラマ「真田丸」を手がけるプロデューサー軍団だ。
「真田丸」は、当時話題を呼んだ2004年の大河ドラマ「新選組!」に続き、人気作家・三谷幸喜氏が脚本を手がけ、主演も人気俳優の堺雅人氏。4月10日放送分からは石田三成や茶々、そして秀吉や寧(ねい)ら、豊臣家を彩る面々が登場する新しい展開が始まる。
いったい大河ドラマ「真田丸」はどんな人たちが作っているのか。過去の大河と違う取り組みは?同チームの一員である、日本放送協会(NHK)の吉岡和彦プロデューサーに話を聞き、知られざる「大河の裏側」に迫ってみた。

「新選組!」メンバーが再結集

――「真田丸」にはプロデューサーが複数人いるそうですね。ひとつのテレビ番組に一人のケースが一般的だと思っていたので、驚きました。

NHKの大河ドラマは、全体で3年、下見や脚本作りの準備期間を含めた制作期間で2年ほど、撮影だけでも毎年およそ1年2カ月程かけています。おそらく、日本で一番長いタームで制作しているドラマコンテンツです。長いゆえに、非常にたくさんの人が関わっているので、それを取りまとめるには、一人のプロデューサーや一人のディレクターでは到底、困難。
ですから大河ドラマの場合、プロデューサーもディレクターも、当然複数体制のチームで動いています。

ちなみにプロデューサーとディレクターは、制作に対するアプローチが全然違います。作品を子どもに例えるなら、プロデューサーはお父さんで、ディレクターはお母さんだとよく言われますね。

――わかりやすい例としてのお話ですね。

もちろんです。この子(作品)にどんな教育の機会を与え、どう個性を伸ばしていけばいいかなどを考えながら、自分が稼いだ給料で家族を養い、子供を養育し、人生設計をバックアップする父親的な立場がプロデューサーです。逆に、子どものおむつを替えたり、幼稚園に連れて行ったりと、子どもと直に接して、日常の面倒を見る従来型の母親を連想させるのがディレクター。

今日はどの俳優さんに、どんな衣装で演技してもらうか、どんな美術セットで演技してもらうか、何人くらいエキストラさんがいるといいかなど、画面に映るものに責任を持つ役回りです。

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