女性弁護士が「一生独身」を覚悟する瞬間 弁護士の婚活事情最前線<4>
「隼人くんも言ってたけど、自分の恋愛や結婚のことになると全然論理的になんて考えられないよ。弁護士だって普通の女性と同じなのに……。それに、収入もちゃんとあって、転勤もなくて、資格業だからある程度自分のペースで働ける女性弁護士は、結婚相手としてはそう悪くないと思うんだけどね」
そう話す亜希子自身は、真面目に働いてさえいれば、結婚する男性の職業にこだわりはないという。
中目黒在住の亜希子が、よく行く中目黒でお気に入りのレストランは、『ICARO』と『クオーレアズーロ』だ。
『ICARO』は、何を食べても美味しく、食べログ4超えにふさわしいさすがの実力で、『クオーレアズーロ』は、可愛らしく気軽に使えるお店でありながら、どの料理にも楽しい驚きが満載なところが気に入っているという。
付き合っていた彼と行って印象に残っているレストランは、代々木上原の『セララバアド』だという。『セララバアド』といえば、なんといっても根セロリで折った鶴。そのインスタジェニックな美しさに歓声を上げ、思わずたくさん写真を撮ってしまったことが懐かしいと話す。
婚前契約を結ぶのか?:No
「あのね、そういう質問が女性弁護士を結婚から遠ざけてるの」
怒ったふりをしてみせる亜希子。彼女のうんざりワードに新たな一つを加えてしまったようだ。
男性を委縮させがちな弁護士という職業についていると、亜希子のように、恋愛や結婚について悩みが多いのは当然かもしれない。
しかし、モデルやCAのようなモテることの多い職業であったとしても、弁護士のような男性に敬遠されることの多い職業であったとしても、素敵な結婚相手に巡り合えるかは、結局個人にとっては、0か100のいずれかでしかないのだ。いい男が皆20代前半のモデルや美人CAと結婚しているわけではない。
東京婚活市場に身を置いていると、モテの代名詞の宝庫のような強者に気おされたり、まことしやかにささやかれる数々の噂に振り回されることもあるかもしれない。しかし、亜希子には、今時の女性といった感じの外見とは裏腹に、真面目で依頼者のために努力を惜しまないところや、明るく好奇心旺盛なところなど、たくさんある自分の魅力を見失わずにいてほしい。
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