女性弁護士が「一生独身」を覚悟する瞬間 弁護士の婚活事情最前線<4>

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持って生まれた顔立ちで可愛いと言われるかどうかが決まっていた学生時代と違い、ある程度年齢を重ねた後の美人度は、どれだけ見た目に気を遣っているか、年齢に応じた洗練されたセンスを持ち合わせているか、そして、やりがいのある仕事をして輝いているかによるところが大きい。

弁護士を目指すような努力家で向上心の強い女性は、美しくなることにも一生懸命なのだろう。また、彼女たちには、流行のファッションを揃えるだけの経済的余裕もある。

亜希子自身、司法試験に合格し、初めて修習同期の女性たちに会ったときには、思ったより華やかな人が多く驚いたそうだ。

合コンしたい女性の職業ランキング圏外?

一年ほど前、ロースクール時代から付き合っていた彼に突然別れを告げられた亜希子は、目下婚活中だ。この時期の別れが、女性にとって大きな痛手であることは言うまでもない。それが女性弁護士であれば、なおさらだ。

可愛い人が増えてきたと言っても、世間の女性弁護士に対するイメージは昔のままだ。法学部から司法修習にかけての男性率の高い環境もあいまって、これまでは人並みにちやほやされてきた亜希子だが、弁護士になってからは一向にモテないとため息をつく。

弁護士になれば女性に苦労しない生活が保証されていると思われがちな男性とは対照的に、女性の場合、「最後のチャンスである司法修習終了までに相手を見つけられなければ、結婚はあきらめろ」とまで言われるという。

その主な原因は、職業を告げると、多くの男性に敬遠されてしまうことにある。合コンや街コンといった出会いの場で、思わず職業を隠してしまう女性弁護士もいるそうだ。

「気が強そう」

「異議あり! とか言うんでしょ?」

「離婚するときに高額の慰謝料を請求されそう」

「俺より全然稼いでるんでしょ?」

「弁護士? すごいね! 先生、俺が捕まったらお願いしますよ!」

男性に悪気がないことは分かるのだが、出会いの場に行くたびにこんなセリフを投げかけられ、亜希子はうんざりしているという。

女性弁護士も、皆が皆独身というわけではなく、むしろ普通に結婚している人の方が多い。ただ、結婚相手は、亜希子の知り合いを見渡す限り、9割が弁護士だという。別の事務所で働く夫婦もいれば、2人で事務所を経営している夫婦も多い。

他の職業の人からは敬遠されてしまうことに加え、やはり、法学部、ロースクール、司法修習と、弁護士志望の男女が一緒に過ごす時間が圧倒的に長いことが理由なのだろう。

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