若者の間で「焼肉女子」が増える意外な理由

消費しないはずの若者がお金を落とす

実際に彼女の焼肉事情について尋ねてみると、

「焼肉には月に3回ぐらい大学の友だちと行って、1回あたり平均8000円ほど使うことが多いです。焼肉マスターを目指している訳ではないけれども、ここ最近は色んな焼肉店に訪れていますね」と教えてくれた。

彼女はこうも続ける。

「でも何だかんだ、結局3、4店舗、自分のお気に入りの店があって、そこに行くことが多いです。具体的には、ジャンボ、コバウ、うしごろ です。値段は張るのですが、この3店舗は美味しいので、よく行っちゃいます」

では、なぜAさんはこれほど焼肉店に通い、生肉の写真を撮影し、インスタグラムに投稿するのか聞いてみた。

すると、「『色効果』によって、SNSでの投稿を少しでも目立たせられればと考えたからです。インスタで少しでも多くのいいね数をゲットしたいなと思っていて、そのためには地味な色の写真よりも、生肉の赤身のような鮮やかな色が写っている写真をポストすれば良いのではと思うから」
と答えてくれた。

実際に、彼女がよく通っているという飲食店「うしごろ」というキーワードでInstagramを検索してみると、生肉の写真ばかりが投稿されていて、画面が一気に色鮮やかになった。

周囲との差別化アピール

都内の私立大学3年生のBさん。趣味は旅行だそうで、昨年には友人とベルギーやオランダに訪れた。そんな彼女も焼肉女子のひとり。彼女のインスタグラムを覗いてみると、1カ月の投稿のうち、実に4分の1が生肉の写真で締められることもある程の、焼肉女子なのである。

左・Bさんのプロフィール写真。右・彼女のインスタグラムに掲載されている多くの肉写真

実際にどれくらいの頻度で肉を食べに行くのか尋ねてみると

「基本的に週に1回は友達と焼肉を食べに行ってますね。使う金額は多い時は1回あたり8000円くらいです。先日も、私のお気に入りNo.1の焼肉店である、金舌で食べてきました。金舌は美味しいだけでなく、お土産を頂けるのも嬉しくて通ってしまうポイントなんです」とのこと。

左・Bさんお気に入りの金舌での写真 右・ローストビーフの名店、鎌倉山に訪れた際の写真

また、最近では焼肉だけでなく、ローストビーフの名店である鎌倉山にも訪れた際の写真が掲載されていた。

彼女に、なぜこれほど焼肉店に通うのか尋ねてみたところ、

「正直、周囲と差別化したいからかな。。。もちろん、私は食べることが好きだから焼肉にも行くけれど、高級な焼肉店で食べていることをSNSに投稿すると、周囲と差別化できる狙いもあることは事実ですし、グルメアピールをしたいという思いもあります」

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