猫ビックリ!幹細胞治療で慢性口内炎が完治

人間の口内炎治療にも応用へ

写真をクリックすると動画サイト(英語)にジャンプします

米カリフォルニア大学デービス校の研究者が、猫の難病である慢性歯肉口内炎(FCGS)を、自己複製や分化の能力を持つ「幹細胞」を使って治すのに成功した。人間の口内炎治療にも応用できる可能性があるという。

メス猫のスモーキーにとって、過去5年の月日は耐え難いものだった。飼い主のゲイル・ソールズベリーさんは当時をこう振り返る。「あれは2011年の夏でした。スモーキーが身を隠しがちになり、寄ってこなくなったんです。口に異常があるからだと気付きました」。

獣医に見せたところ、FCGSと診断された。同校のフランク・バーストレート教授(歯科口腔外科)は「慢性的な口内炎は猫に一般的な病気だ。痛みはものすごく、体を非常に衰弱させる。実験用の猫を発症させることができた例がこれまでにないため、治療はとても難しい」と語る。人為的に発症できないと、原因や効果的な治療法も分からないというわけだ。

FCGSに罹った猫については、歯を抜けば炎症も治まるのが一般的だ。しかし、スモーキーは不運にも、抜歯しても治らなかった。そこで、炎症を抑え組織再生を促すため、ネコ科の他の動物から採取・培養された幹細胞を投与される臨床試験を受けた。

来年にも人間に試す予定

バーストレート教授によると、慢性口内炎になる生物は、犬と人間の2つだけ。同教授らは早ければ来年にも、人間の口内炎に対する幹細胞療法を試してみる予定だ。

ところでスモーキーはめでたく治ったけれど、ご覧のようにダイエットが必要かもしれない。だが、飼い主のソールズベリーさんの考えは違う。「食べたいなと思ったものを(約5年間)ずっと見送るしかなかったんだから」というわけだ。
 

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 最新の週刊東洋経済
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
中高一貫校<br>子どもが幸せになる学校選び

中高一貫校人気が戻ってきたが、学校の選び方は変わりつつある。偏差値だけでない子ども本位の物差しだ。自主性重視か規律重視かなど4要素による「校風マトリックス」やランキングなど、独自の分析で子どもに合った学校が見えてくる。