まるで目玉!風船型ドローンの意外な強み ユニークな広告オブジェとしてもお役立ち

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巨大な球形の新型ドローン「Skye(スカイ)」が、ドイツ・ハノーバーで開催中のIT見本市「CeBIT 2016」にお目見えした。プロペラを4つ持つ「クアッドコプター」としての操作性と、飛行船ならではの安全性やエネルギー効率とを併せ持つのが特長だ。

スカイの直径は約10フィート (約3メートル) で、中にはヘリウムガスが詰まっている。図体が大きいにもかかわらず、非常に軽くて機敏だ。

開発企業エアロテインのダニエル・マイヤー共同創設者は「飛行中に触ることもでき、浮力の大半はヘリウムガスによるものだ」と安全性を強調。プロペラをカバーで覆った構造の移動用装置が4つ付いており、各装置のモーターを遠隔操作することで「基本的にどんな環境だろうと(位置を)正確にコントロールできる」という。

スカイは1回の充電で約2時間の飛行が可能。ライブストリーミングや航空写真用のカメラを搭載するのに十分なパワーを持っている。

故障しても「大きな風船」になるだけ

ドローンはこれまで、公共イベントでの利用が制限されていた。群衆の安全を確保する観点からすると、問題があるとされていたからだ。スカイはこうした難点を克服できそうだ。

マイヤー氏は、従来のドローンについて「プロペラがカバーされていないため人をけがさせるおそれがあるほか、電気的なトラブルが発生すると、すぐに落下してしまう」と指摘。これに対し、「スカイは何か問題が生じても大きな風船になるだけで、遊び道具としても使える」と利点を説明している。

開発者はまた、スカイを撮影用だけではなく、広告用のユニークなオブジェとしても使える点を、企業にアピールしていく方針だ。

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