TOEICを受けるなら5月からの新形式を狙え

傾向と対策を徹底的に解説

Part7「読解問題」

「会話問題」と同じように、今回の改訂で大きく変更したパート。

1.文章の数と問題数が増えた。
→48問から54問に。リーディングセクションは100問なので、半分以上が読解問題ということに。
2.チャットなどで複数名がやり取りを行う設定の文章が加わった。
→テキストメッセージやインスタントメッセージ(チャット)、オンラインチャット形式で複数名がやり取りを行う問題が加わった。
3.書き手が暗示する意図を問う設問が加わった。
→文章内の短い表現を取り上げ、それを書いた理由や意図を問う設問が見られる。「会話問題」や「説明文問題」と同じような形式。
4.文挿入問題が加わった。
→文章内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問が加わった。
5.3つの関連する文書を読んで答える問題が加わった。
→前回の改訂(2006年)でダブルパッセージと呼ばれる、2つの関連する文書を読んで答える問題が加わったが、今回の改訂で文書がもう1つ増え、トリプルパッセージと呼ばれる問題が登場した。3つの文書(何かの記事や広告、サイトのページ、これらに対するメール文など)を読んで答える。

 

改訂によって変わった問題形式と問題数(54問)は次のとおり。

シングルパッセージ  29問

2つのダブルパッセージ 各5問(計10問)

3つのトリプルパッセージ 各5問(計15問)合計54問

新形式は難しい?スコアが下がる?

比較的難易度が低いとされた問題(「写真描写問題」、「応答問題」、「短文穴埋め問題」)が減り、会話が長くなったり「読解問題」の文書が増えたりし、全体的に難しくなったように感じられるかもしれない。そして、「難しくなれば当然スコアも下がるのでは?」と心配になっている人も多いかもしれない。

結論から言うと、その心配はない。TOEIC® Testを制作・実施しているETS(Educational Testing Service)では、それぞれのテストの前後に入念なデータ処理をして「スコアの不変性」を維持しているからである。そのひとつがイクエイティング(equating)と言われる作業である。詳しくは拙著『TOEIC® Test 全パート完全攻略』を参照されたい。

また、人が作る問題であるから、TOEIC® Testといえど、全体的に難しいときがあったり易しいときがあったりするのは当然である。このような場合でも、英語力に変化がなければスコアの変化はない。全問正解しなくても990点のこともあれば、全問正解しても満点ではないこともあり得るのである。

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