TOEICを受けるなら5月からの新形式を狙え 傾向と対策を徹底的に解説
一般に、テストでよい点を採る方法として、カンニングを除くと次の3つが考えられる。
■テストで高スコアを出せる要素
1.Guessing effect(ヤマかけ)
2.Practice effect(慣れ)
3.Coaching effect(受験指導)
TOEIC® Testは毎回書き下ろしのテストなので、「ヤマかけ」は通用しない。したがって、上の「慣れ」と「受験指導」を重ねることによって、実力を発揮し、スコアを伸ばすことができるのである。新形式のTOEIC® Testを受験して「難しくなった」と感じたとしたら、それは単に慣れていないだけといえる。
模擬問題に当たったり実際に受験したりして出題形式に慣れれば、今までと同じ実力が発揮でき、所定のスコアが出せるはずである。もし旧形式のときよりもスコアが下がったとしても、心配することはない。スコアは下がっても英語力が落ちたわけではないからである。
TOEICスコアが上がったら英語力が伸びたわけだから、素直に喜ぶのがよいだろう。逆にスコアが下がったら、「体調が悪かった。受験環境がよくなかった」くらいに考えよう。
受験指導をしている講師や団体などが、初回受験のスコアとちょっとした指導のあとに受けた2度目の受験のスコアを比較して「大幅な伸びは指導の成果」と宣伝することがあるが、これはおかしい。初回受験のときは慣れていなかったために実力が発揮できずにスコアが低かっただけである。2度目のスコアが実力である。
このようにTOEIC® Testの出題形式に慣れていないと実力が発揮できず思ったスコアにならないことが多い。実力どおりのスコアをとるために、前もって新形式の出題形式に当たって慣れておくことが不可欠である。所定に時期までに企業や学校などにスコアを提出する必要があるのであれば、なおさらである。
よりauthenticになった新形式
今回の変更の背景には、「TOEICの受験対策がテクニカルになりすぎた」ということもあるかもしれない。つまり、真の英語力ではなく受験テクニックによってスコアが上がる現象があったことは否めない。
今回の変更によって加えられた「表現の示唆問題」や「文挿入問題」などでは、特に英文の流れや展開が理解できないと正解が出せないようになった。つまり、真の英語力をつけないと、しっかりしたスコアが出せないようになったと言える。しっかりとした語彙力、文法力、リスニング力、読解力が必要とされるのである。
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