TOEICを受けるなら5月からの新形式を狙え 傾向と対策を徹底的に解説

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英語力が伸びればTOEICスコアは確実に上がっていく。しかに、不幸なことに、逆にTOEICスコアが上がったら英語力も伸びたのかというと、微妙に「そうではなかもしれない」という現象があるのも事実である。

スコアが上がっても英語力が伸びたわけではない?

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TOEICでは、どの国の人にもどの職業の人にも公平な英語力の評価ができるよう、特定の文化的バイアス(cultural bias)がかかった内容や問題は出題されないことになっている。また、受験者にとって不適切あるいは気分を害するような戦争、死、事故、病気、アルコール、性的なこと、政治、倒産、リストラのようなネガティブな内容は問題に含まれない。

したがって、TOEICスコアを上げるためだけの学習を続けると、こうしたジャンルや内容の単語や表現を積み残したまま英語学習を続けることになる。そうすると、TOEICスコアだけは上がったが、総合的な英語力が伸びたわけではないということが言えるかもしれないのだ。「スコアに伴った英語力があるとは思えない」という声が聞こえたりするのは、こうしたことが背景にあると言える。

以上から4つのことが結論として挙げられる。

1.直近のTOEIC® Testで実力どおりのスコアを取得するために、出題形式やその解答方法を熟知しておくこと。

2.新形式のTOEIC® Testに対するために、英語の文章の展開に慣れておくこと。

3.TOEIC® Testに偏った英語学習だけでなく、ふつうの生活英語に日頃から触れるようにしておくこと。

4.TOEICスコアと実力との乖離を防ぐためにも、スピーキングのトレーニングも取り入れるように努めること。

こに述べたことを含め、TOEIC® Testのスコアの意味することやスコア別学習法などを、拙著『TOEIC® Test 全パート完全攻略』ほか姉妹書3冊でも述べている。

赤井田 拓弥 ナラボー・プレス代表取締役

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あかいだ たくや / Takuya Akaida

鹿児島県屋久島生まれ。島にただ一つの高校 「屋久島高校」 を卒業後、北九州大学 (現 北九州市立大学) 外国語学部進学。同学部卒業後、アメリカ留学を経て編集プロダクション勤務。1985 年に株式会社ナラボー・プレスを設立。

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