さらに、追い打ちをかけるのは、「採用人数を充足できなくても採用基準は緩めない」としている企業が約半数もあるということ。就活生にとってシビアなこの方針の背景にあるのは、かつて人数を確保するために闇雲に採用したバブル時代の反省があり、それが、子供たちの就活に影響しています。
こうした状況下で、なかなか内定をもらえないこともあります。「求人は上向いているはずなのに」「○○くんはもう決まったんでしょ」などと不用意に言ってしまわないでください。
今は面接だけでも1社あたり通常5~6回あります。保護者の方が就活した当時は、概ね3回前後でしたから、面接回数だけでも、当時の約2倍です。就職活動は負担が増し、いくつも乗り越えなければならないハードルがあるなかで、就活生の気分は落ち込みがち。どうかゆったりと構えて見守ってあげてください。
企業に提出する書類も多い
保護者世代と現役世代の就活とでは、企業に提出する書類の種類の多さと、面接の種類、回数が、大きく違っています。
保護者の方は、多くが1980年代~90年代前半に就職を迎えた、いわゆる就職情報誌世代。当時の就活は、①就職情報誌の資料請求はがきを送ると、②パンフレットが届き、③説明会に参加、④気になる企業に応募し、④面接と筆記試験を受け、⑤合否が決まっていました。ほぼ応募者全員に、筆記試験か面接、もしくは両方のチャンスが与えられていました。
しかし今のWEB世代の就活は、①WEBでプレエントリーして、②企業情報、説明会情報を自分で収集、③説明会に参加し、④エントリーシートや履歴書を提出して応募。⑤WEBで適性検査を受ける。ここまでの時点で事前選考が行われることもあり、選考を通っていれば、⑥グループ面接や個人面接、筆記試験などを受け、⑦合否が決まります。
先ほど面接だけでも通常5~6回とご紹介しましたが、それ以前に、応募する企業ごとにエントリーシートを書き、履歴書も書き、場合によっては課題も作成しなくてはなりません。
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