クリントン氏の視線は、「本選」を向いている

トランプ氏への批判を本格化

トランプ氏はこれまでにもしばしば、クリントン氏の国務長官時代のイラクやシリアへの対応を批判。さらに、同氏の夫のビル・クリントン元大統領をめぐる古いスキャンダルを蒸し返す構えも示している。

寄付の申し出増える

クリントン陣営の資金調達担当者によると、本選を睨んだ寄付の申し出が増えており、選挙ボランティアを集めるのも容易になっている。

大統領選では、党員集会・予備選段階で候補者1人当たり2700ドルの寄付が可能。本選までにさらに2700ドルの寄付が可能だ。

選挙戦序盤はサンダース氏がニューハンプシャー州で勝利、アイオワでは僅差の2位と躍進し、クリントン陣営は沈鬱なムードが漂った。

潮目が変わる大きなきっかけとなったのが、クリントン氏のサウスカロライナ州での勝利だ。実際、全米で見たクリントン氏への支持率は、サウスカロライナ州予備選があった2月27日後に上昇している。

ロイター/イプソスの調査によると、民主党支持者の53%近くが、クリントン氏に投票すると回答した。サンダース氏に投票するとの回答は43%だった。それ以前は両者の支持率はほぼ拮抗していた。

しかし、サンダース氏が終わったと考えるのは尚早。白人の多い北部州はサンダース氏支持が高い傾向にあり、予備選はこれからだ。

リベラル派の団体「デモクラシー・フォー・アメリカ(DFA)」のエグゼクティブディレクター、チャールズ・チェンバレン氏は「ワシントンのプロの評論家たちは、サンダース氏の参戦前には、民主党の候補者は決まったようなものだと断言していたが、それは結局間違っていた。レースがもう終わったと言うのも同じように間違いだ」と述べた。

 

(Luciana Lopez記者、John Whitesides記者 翻訳:吉川彩 編集:佐々木美和)

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