たまに2人で外食に行くときはジャケットでも羽織って爽やかにエスコートしたい。妻もジーパンではなくスカートをはいてくれるはずだ。熱弁を振るう筆者に由紀子さんは首をかしげた。
とにかく楽しげな2人
「うーん。私は彼とはもうセックスをしなくてもいいな。友だちや家族のように暮らすほうが楽しいから。でも、子どもを連れている人を見るとうらやましくなることもあります。
結婚前はこんな気持ちにならなかったのに……。注射一本で妊娠できないかなあ。両方の親からも口癖のように『子どもは作らないのか』と言われます。自分の母親には『4年前からセックスしてないよ』と伝えて黙らせていますけど」
由紀子さん、老いた母親を驚かせてはいけない。もうちょっとソフトな言い方をしましょう。ただし、由紀子さんによれば、セックスレスの原因はむしろ哲也さんのほうにある。
「彼はお父さんが50歳のときの子なのですが、そのときお母さんは30歳でした。私はそろそろ40歳に近づいています。女には出産の上限があるってことをまったくわかっていないのです。というか、自分と私の年齢すらわかっていない。アホすぎる!」
由紀子さんは嘆きながらもやはり笑い続ける。ネコ2匹とオタクな夫との暮らしが本当に幸せなのだろう。多少の課題はあったとしても、ケンカが少なくて温かい笑いがたくさんある生活が間違っているはずはない。
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