「結婚前からセックスレス」夫婦の"幸福度" 夫婦間における「礼儀」と「笑い」のバランス

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哲也さんはいま47歳。由紀子さんとは9歳の年齢差があるが、自分にも他人にも優しい性格のせいなのか年齢差を感じることはほとんどないらしい。

「オタク男が好きな私ですが、彼の机の中からセーラームーンのカードが何百枚も出て来たときは本気で引きました。私たちより下の世代の女の子がハマっていたアニメですよね。どう思います? めっちゃキモい!」

と言いながら笑い転げる由紀子さん。一点の曇りもなく幸せそう見える2人だが、課題もあるらしい。同棲し始めて半年後からは4年以上セックスをしていないことだ。

妻のおならは許容範囲?

「私たちは体の相性があまりよくないんです。仲はめちゃくちゃいいのに……。最初の半年間で(たくさんセックスをして)気が済んだということもあります。どんな人とでも同棲すると兄弟みたいな関係になっちゃいます。やっぱり新規の人とやるほうがセックスは面白いじゃないですか」

赤裸々トークが「芸風」である由紀子さん。女遊びで有名なお笑い芸人のような発言に筆者が驚いていると、さらにとてつもないネタを投げかけてきた。

「私、彼の部屋でオナラをするのが大好きなんです。臭がる彼を見るとすっごい幸せを感じます。こんな感情を持ったのは初めてです。可愛すぎていじめたくなっちゃうのかな。もしかするとオナラがセックスレスの原因なのかもしれませんが、面白すぎてやめられません」

由紀子さん、それだけはやめましょう。親しき仲にも礼儀あり、夫婦の仲にもエロスあり、である。よほど特殊な趣味の持ち主でない限り、排泄とセックスは両立し得ない。トイレの残り香ぐらいは仕方ないが、夫の前でもできるだけ清潔で美しくいる努力はしてほしい。

夫のほうも心構えは必要だ。結婚をすると、体型も気持ちも緩んだ姿を妻から「可愛い」と言われることがあるだろう。しかし、それは本来は幼い子どもに向けられる母性愛的な感情であり、大人の男女関係を阻害しかねないと肝に銘じるべきだ。

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