地下鉄の駅通路を有効活用するエチカ、地上と競合しない店づくり《鉄道進化論》

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地下鉄の駅通路を有効活用するエチカ、地上と競合しない店づくり《鉄道進化論》

人通りもまばらな地下通路が、華やかな商業施設に生まれ変わった。

今年3月、東京メトロ(東京地下鉄)・副都心線池袋駅の上部、地下1階部分にオープンした「Echika(エチカ)池袋」は、ファッション雑貨やレストラン、マッサージなど、合計40の専門店が集まる新名所。好立地だけでなく、駅ならではの工夫が人気を呼んでいる。

駅構内には信号機や電気系統の設備等を収容する部屋が多く存在するが、ここ数年で設備の小型化が進み余剰スペースが増加してきた。そこで、大規模リニューアルに合わせた商業施設開発が持ち上がったのだ。

その第1号は表参道駅だった。休日でも人通りが多く、スペースに余裕もある。周辺の洗練されたイメージも追い風だ。ただし、開発には地下鉄ゆえの難点もあった。「水道を引き直し、地上の状況を見つつ換気ダクトを設置するなど、インフラ整備が課題だった」と関連事業部・戦略担当の早川壮太氏は振り返る。

表参道に求められる施設像を探るため、利用者にヒアリングを実施。「待ち合わせできる場所が欲しい」という声からフードコート広場が生まれた。テナントも周辺に出店していない店舗を厳選し、地上とすみ分ける。立ち寄ったついでに手軽に買える価格や品ぞろえも徹底した。

狙いは当たった。2005年12月にオープンした「エチカ表参道」は、20~40代女性の支持をがっちりとつかみ、年間売上高は30億円。エチカ第1号として、申し分ないスタートを切ったのだった。

周辺百貨店と差別化独自性で客を呼び込む

表参道のノウハウを持って臨んだ2号店が池袋駅だ。1日270万人が利用するターミナルで、同駅を通る副都心線は12年に東急東横線との相互直通運転が決まっており、利用者はさらに増加する見込みだ。

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