ダイバーシティ経営・パネルディスカッション--多様な価値観の尊重・活用で、仕事と企業を変える

司会 ありがとうございました。

それではワークライフバランス部門賞の資生堂の宮原さんから、自社の取り組みの特徴をお願いいたします。

宮原 資生堂人事部ダイバーシティ推進グループの宮原と申します。

 このたび、ダイバーシティ経営大賞のワークライフバランス部門賞をちょうだいしまして、誠にありがとうございました。

当社の特徴的なところは、女性社員の割合が8割を超えており、もともと「女性活躍支援=会社の業績に直結」といったところがありますので、ほかの会社さんと女性活躍推進のやり方は若干違う。その点を少しお気に留めておいていただきたいと思います。

ダイバーシティ推進組織としては、従来の「人権啓発グループ」というところに、人事戦略グループにあった「男女共同参画活動」が加わって、今年4月に「ダイバーシティ推進グループ」が立ち上がりました。担当領域としては、人権啓発から、障害者雇用、変わったところでは「ランニングクラブ」といいまして、今年3月に名古屋マラソンで優勝した藤永さんも実はダイバーシティ推進グループに所属していますし、特例子会社の「花椿ファクトリー」というところもダイバーシティ推進グループにいます。

資生堂が掲げる「ワークライフバランス」は育児に限ったことではありません。仕事とそれ以外の生活、育児・介護などの家族生活とか、生涯学習、趣味の活動、社会貢献活動、この4つがうまい具合に循環していきますと、最終的には企業の利益にもつながるということで、「ワークライフバランス」をとらえているのです。

弊社では、女性の美容部員(美容職)といいまして、お化粧品を売る方々が「昭和のキャリアウーマン」として戦前から活躍しており、彼女たち「ミス・シセイドウ」に対しての支援も戦前からやっていました。

いま現在進行中のものが「男女共同参画アクションプラン15」で、2007年度から2009年度まで続けているものです。4つの重点課題--社内風土の醸成、リーダー育成・登用、働き方の見直し、仕事と出産・育児の両立支援--に対応した15のアクションプランから成りますが、その中でも重要視していることの一つが「リーダー育成・登用」。女性リーダー(女性管理職ではなく、いわゆる部下を持つ女性リーダー)の比率は現在18.7%ですが、これを「2013年に30%にする」という目標も掲げており、それに向かって私のところの部署で日夜いろいろと施策等を考えているところです。

また、「働き方の見直し」という課題に対しては、生産性向上と社員の健康管理、労働環境の整備に力を入れていまして、全国の責任者が半年に1度、活動計画書というのを出すのですが、そこに「魅力ある人づくり・職場づくり」あるいは「男女共同参画」といった項目を盛り込み、全部トップの前田社長に提出するという取り組みを組織として行っています。

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