ダイバーシティ経営・パネルディスカッション--多様な価値観の尊重・活用で、仕事と企業を変える

司会(堀井) ありがとうございました。

この2、3年ダイバーシティをテーマにこういうパネルやフォーラムをさせていただいておりますけれども、私も今日のお話を伺っていて、確実にダイバーシティ・アンド・インクルージョンということに対する理解や考え方は固まってきていると感じます。さらに、単に女性活躍推進とか、「ワークライフバランス=子育て支援・育児支援」ではなくて、人生をどうやって生きていくのか、その中で自分の仕事と自分の人生の目的というものをどう考えていくのかといった一人ひとりの心の問題に向き合って取り組んでいかなければいけないというところに、そろそろ皆さん来たのかなと思います。

ですから、私が期待したいのは、個に対する会社側からの育成です。GEWELが行った調査では「自分のキャリアの行く先が見えている」と答えた人が1万人の回答者中20%。では何を会社にいちばん期待しているかというと、「キャリア開発に対する支援」なんです。だから、自分の生き方がわからないと言う人にはもう少し自立しろと言いたいんですが、なおかつ会社からも少し手を差し伸べてほしいと思っている人もいる。そこが私はダイバーシティの基本ではないかと考えております。

「ダイバーシティ・アンド・インクルージョン」「ダイバーシティ」というのは米国から発した言葉ですが、言ってみれば日本に昔からあったことなんですよ。"働く"というのは"はた"を"らく"にするということ、そして周りに気配りをすることです。気配りをするというのは自分を殺すわけじゃないし、また、出るくいは打たれると言いますけれども、あれはもしかしたら出るくいを打ちたくないから打たれると言ったのかもしれない。このようにいろいろ考えてみると、日本でもこのダイバーシティ・アンド・インクルージョンをそしゃくして伸ばしていける余地はたくさんあると思うのです。

これからもさらに日本化した、もしくはジャパナイズしたダイバーシティ・アンド・インクルージョンがいろんな会社で発展することを期待しておりますし、次回(来年)はもっともっとたくさんの企業の方に応募していただきたいと思います。

長時間どうもありがとうございました。

※谷本寛治・一橋大学大学院商学研究科教授による基調講演「いまダイバーシティ経営にどう取り組むか」の模様はこちら

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