「レクサス」を雪上で思う存分に走らせてみた 高級SUV・スポーツモデルの意外な実力

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発売後1カ月で、月間販売目標の40倍の受注を獲得して、納車まで長蛇の列ができている超大型の旗艦SUV(スポーツ多目的車)の「LX」で雪上オフロード走行が体験できたり、4代目にフルモデルチェンジしたばかりの人気SUVである「RX」で雪上タイムトライアルをしたり、スポーツモデルの「GS F」や「RC F」を氷上でドリフトさせたり、といったことが体験できるだけでも、特別感があるからだ。

どんな内容なのか興味を持った人に、体験レポートをお届けしよう。

白銀のサーキットでの試乗会

空港に降り立つと、RXをはじめ、ピカピカのレクサスが並んでいた。あいにく異例の暖かさで、幹線道路には雪がなかったものの、小さな道にそれると、路面に雪がちらつくようになる。

見渡す限り白銀のサーキットには、特設された圧雪のレーシングコースが用意されていた。試乗車はLX、RXのほか、RXの妹分として2014年に初代が登場した「NX」といったSUVファミリーに加えて、GS FやRC Fなどの後輪駆動のスポーツモデル。プロのドライバーの運転に同乗して雪上走行のコツを教えてもらうのもいいし、実際に自分で走ってみて体でコツを覚えてもいい。試乗車のラインナップもふるっている。

まずは、「LX」でのオフロード走行を体験した。車両本体1100万円のワンプライスなのに、注文してもなかなかこないという人気っぷりのクルマだ。

レクサス「LX」

LXはベースとなる「ランクル」が本格クロカンなだけに、深い雪が積もったオフロードに乗り入れてもなんなく走り抜けていく。急な坂道の途中で止まっても、アクセルを徐々に開けばなんなく登れる。「えー!これ、崖だよ!」と叫びそうになる約40°もの下り坂にさしかかっても、心配は無用だ。

下り坂でいちばん難しいのはブレーキの掛け具合なのだが、クロールモードでじわじわとゆっくり進んでヒルディセントコントロールという機能を使うと、クルマが自動でブレーキをかけて、速度をコントロールしてくれる。ドライバーは何もせずにただハンドルに手を添えているだけで、恐怖感なしに坂を下れる。凸凹のモーグル路にさしかかったら、片足ずつ上げながら、着実に路面にトラクションをかけて、じわじわと進んでいく。

次に白羽の矢を立てたのは、去年の終わりに東京モーターショーで市販版がお披露目されたスポーツセダンのGS Fだ。おおよそ、雪道のイメージがないスポーティなFRセダンで、ガチガチに凍った氷盤路での定常円旋回を試みる。

広々としたコースなので、発進・加速時にタイヤの空転を防止する「トラクションコントロール」のオン/オフを試してみるなど、普段の公道ではできないことに挑戦してみた。短押しでトラクションコントロールを切っただけでは、「危ない!」というシーンに至る前に横滑り防止装置が働くので、そう心配するほどのことはない。

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