10年ぶり大刷新!新しいTOEICの傾向と対策 「使える英語」を試すことに重点
チャットという形式のうえでも、話全体の流れがわかっていなければ解けないという全体解釈という観点からも「実践的」になっています。このように、さまざまな角度から「より実践的な問題」が出題されるようになるのが、新・TOEICです。
何種類ものニュアンスのある単語を読み取る
新・TOEICであっても、これまでと同じようにスコア向上のために「単語力」がダントツで重要であるという事実は変わりません。リスニング問題であれ、リーディング問題であれ、当然、わからない単語があればあるほど英文の理解が不正確になります。すべての根底である単語力こそ根本的なスコアの大枠を決める最重要項目です。
新・TOEICで必要となる単語力は、これまでの単語力とは少し質が変わっています。単純にその英単語の意味を知っていれば解ける問題のほかに、そうではないタイプのものも出題されるようになるのです。
たとえば、新・TOEICでは、ある英単語や英語表現の“意味”“意図”を問う問題が出題されます。たとえば日本語でも「やばい」と言ったときに、「ものすごくよい」という意味か、「本当に状況が悪い」という意味で使われているのかは、場合によって違います。「信じられない」という言葉も、状況によっては「(信じられないくらい)すばらしい」という意味にもなりますし、別の状況では「本当にそんなことってあるの?」という使い方もあります。また、「信用できない」という意味でも使います。
M:That's unbelievable. What wonderful news!
(A) He cannot trust the woman.
(B) He does not think it really happened.
(C) He was glad to hear the news.
(D) He heard that Masato is a wonderful man.
女性:マサトからプロポーズされたの
男性:That's unbelievable、やったね!
(A) 彼はその女性を信頼していないから。
(B) 彼はそれが実際に起こったとは思っていないから。
(C) 彼はその知らせを聞いてうれしく感じたから。
(D) 彼はマサトがすばらしい人間だと聞いたから。
このような問題が新・TOEICでは出題されます。実際に unbelievable(信じられない)は状況によってさまざまな解釈を許します。今回は、What wonderful news!(やったね)の部分で状況的に喜んでいる様子が出ているので、(C) 彼はその知らせを聞いてうれしく感じたから、が正解となります。
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