「スター・ウォーズ」にイラッとする人の目線

みんなが大好きという前提で話をするな

赤木智弘/1975年生まれ(40歳)。フリーライター。好きな映画は『鉄男』

赤木:ただそれって、人気作の宿命だと思う。長年ファンによって語られてきたからこそ、それが蓄積されて面倒くさい作品になったんだと思う。古いファンは、在籍歴が長いというだけで偉そうにするバイトの先輩みたいなもの。古参のせいで、新規のファンが入り込めない構造になっている。

常見:そうそう。そういった面倒くさい作品を下手に語ると、ネットで総攻撃を食らうんだよな。

中川:あとMacユーザーも同じ。iPhoneが出る度に、行列に並ぶバカがいるでしょ。ああいう奴らは妙な選民思想を持っているんだよ。

常見:はいはい。すごい数のApple製品に囲まれている私が通りますよ。

スター・ウォーズは駄作になる宿命

中川:さっき常見がディズニーに売却されたと言ったよね。ディズニーが作る映画はハッピーエンドにならざるを得ない。だから、これからやるSWはどれもつまらなくなると思っています。

赤木:どうしても全年齢向けになっちゃうでしょうね。ジョージ・ルーカスがつくったものなら、古参のファンも納得できるじゃないですか。でも、新しい監督だと、古参はいくらでも文句が言えちゃう。ある意味、そこがエピソード7の巧みなところかもしれないけど。

中川:こういう批判をディズニーは受け入れないでしょうね。今はどうかわかりませんが、2001年に日経エンタテインメントで「東京ディズニーシー」と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」ができたとき、その比較記事を書いたの。事前にオリエンタルランドから「ディズニーは唯一無二のものだから、どこのテーマパークとも比較はしないでくれ」って頼まれたけど、それを読者は知りたいわけじゃない? だから、強行突破したら、広報担当者が乗り込んできてね。結局、オレと編集部自体がディズニーから出禁(出入り禁止)になりました。

常見:出禁はひどいね。

中川:まぁ、確かに嫌がることをやってしまったから仕方ない。オレらが悪い。ただ、今後公開されるSWも彼らのお花畑みたいなハッピーエンド嗜好が色濃く反映されると思うよ。

おおた:原作者のルーカスも全権利をディズニーに売ったことを後悔しているというような趣旨の発言をしていますね。

常見:ルーカスの判断が間違っていたかは、わからない。とりあえず最終章「エピソード9」が公開される2019年まで判断はお預けだね。

(スター・ウォーズは2016年にスピンオフ第1作、2017年にエピソード8、2018年にスピンオフ第2作、2019年にエピソード9の公開が予定されている)

というわけで、40男の座談会はまだまだ続く。後半もお楽しみに!

(撮影:梅谷 秀司)

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