父親の心得は「スター・ウォーズ」に学ぼう

現代日本の父親とダース・ベイダーの共通点

東京・六本木で開催中の「スター・ウォーズ展 未来につづく、創造のビジョン」(6月28日まで)を見てきた。最近はさまざまな企業のテレビCMで映画スター・ウォーズとのコラボも見られる。言わずもがな今年は、スター・ウォーズイヤー。イベントは、これまでに公開された7作の映画シリーズに続いて、第8作(エピソード7)として今年12月18日に公開が予定されている最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」へのプレリュードである。
明日6月21日(日)は1年に1度の父の日だ。父親として子どもから何か贈り物を受ける人も多いに違いない。そんな「父親の目線」でスター・ウォーズという作品をとらえてみると、現代の父親たちが見落としている大事なことが見えてくる。

「フォース」とは何か?

『遠い昔、はるか銀河の彼方で……』とは言うけれど、民主主義によって選出された首長が、自ら国の脅威を創り出しておきながら、それに対抗するための武力と権力を手に入れていく、スター・ウォーズの物語前半のシナリオは、現在の社会情勢にも酷似しているようで、背筋が凍る思いがする。混乱の中、主人公のアナキン・スカイウォーカーは、その心の弱さゆえ、作中の悪役である暗黒卿に利用されてしまう――。

スター・ウォーズの監督であるジョージ・ルーカスは、世界中の神話や宗教、哲学を研究し、それらをあますところなくスター・ウォーズの世界観に込めているといわれている。光線剣ライトセーバーを用いる守護者である「ジェダイ」の精神が、騎士道や武士道に通じることは有名な話だ。

多種多様な“宇宙人”が入り交じって社会を構成している描写は、まさに現在のダイバーシティ社会そのものだ。自らの意志をもたないクローン兵たちは、国や企業にとって扱いやすいように教育された画一的な「人材」としての現代人の姿に似ている。クローン軍とドロイド軍の戦いは、企業戦士とコンピュータの戦いのようにも見える。そうやって考えると、映画の中の設定や登場人物や小道具の一つひとつが、実社会のさまざまな側面を映し出すメタファーに見えてくる。

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