航空券を買うのに「お得な曜日」はあるのか それでも安い航空券を手に入れるには?
航空各社は、しょっちゅう運賃を上げたり下げたりする。エクスペディアは最近の報告書で、週末がいちばんお得だとしつつ、木曜日に激安チケットを見つけたら、もっと安くなることを期待して、週末まで待つべきではないとも言っている。「お得な価格のチケットを見つけたら、何曜日であろうと、それを抑えたほうがいい」
忘れてはいけない「フライトの質」
エクスペディアと、航空券比較サイトの「フェアコンペア」などは、特定の曜日だけでなく、利用日の何日前にチケットを購入すればお得かを発表している。たとえばエクスペディアによると、北米都市間のエコノミークラスのチケットを買う場合、旅行日の57日前に購入すると、平均的な料金よりも約10%安く済む可能性が高い。ヨーロッパやアジアなど国際線を利用する場合は、さらに早く買うほうがお得だ。
ただし、これはあくまで予測。絶対的なルールだと思わないほうがいい。たとえば、北米・アジア間のチケットの場合、何カ月も前に買うより、ギリギリに買ったほうが500ドルも安上がりなこともあると、ホビカは言う。
それに「平均的な料金」という概念も、あまり役に立たない。そこには「フライトの質」という視点が欠けているからだ。
同じ路線で最安値でも、直行便か、乗り継ぎがあるかでは、「お得感」は変わってくる。また、一言に乗り継ぎといっても、アトランタのような巨大空港で、乗り継ぎ時間が34分しかなければ、次のフライトを逃す恐れがある。あるいは、小さな子供を連れて乗り継ぎ時間が18時間もあったら、結局ホテルで1泊して食事もしたせいで300ドル余計にかかった、なんてことにもなりかねない。
あるいは、B787ドリームライナーの通路側の席か、MD80の真ん中の席かでも、旅の快適度はかなり違う。格安航空を使う場合は、荷物を預けると、さらに30~100ドルかかることも忘れてはいけない。それでチケットが「平均的な価格より安い」と言われても、お得感はあまりないだろう。