ホークスが今「巨大な2軍施設」を作る理由 総工費50億円、「筑後ファンクラブ」も新設
2015年、レギュラーシーズン90勝49敗4分、日本シリーズ4勝1敗と圧倒的な強さで、2年連続日本一を達成した福岡ソフトバンクホークス。地元ファンの期待を上回る戦いぶりの中で、特に光っていたのは、トリプルスリーを達成した柳田悠岐選手、武田翔太投手など、若手の活躍だろう。
そんな「若鷹」が育ったファーム(2・3軍)の本拠地移転で、福岡はまた新たな盛り上がりを見せている。
「めざせ世界一」のために、圧倒的に足りないもの
1989年にホークスが福岡に移転して以来、ファームは福岡市東区にある「福岡市雁ノ巣レクリエーションセンター野球場」を本拠地としていたが、老朽化などの問題があり、球団は移転・新設を検討。ファーム本拠地球場と関連施設を新規に整備するため、2013年夏に用地募集を行った。
これに対し5県33自治体が立候補し、2次審査まで残ったのは北九州市、宮若市、福岡市、筑後市の4自治体。検討の末、2013年12月、移転先は筑後市に決定した。現在、メインスタジアム、サブグラウンド、屋内練習場などの工事が着々と進められ、3月15日に竣工式、19日には「こけら落とし」のウエスタンリーグ公式戦が行われる予定だ。
「めざせ世界一」をスローガンに掲げ、巨人のV9を超えることを目標としているホークス。常勝するためには、たとえ主力選手が負傷などで欠けても勝てるだけの戦力、つまり選手層の厚みを培うことが重要である。
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