冬の北海道、銀世界の「ショートカット鉄旅」 消えた「鉄路の跡」をバスでめぐってみる

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一面の銀世界を走る鉄道旅は真冬の北海道ならではだ

 真冬にしか味わえないのが「雪まみれを楽しむ鉄道旅」だ。日常とネガポジが逆転したような銀世界。ヒンヤリとした空気は、日常を忘れさせ気持ちをシャキッとリフレッシュさせてくれる。凍てつく屋外から列車内に入ったときの身に染みる暖房の温かみは、一度経験したら忘れられない。

都市部の鉄道はまとまった雪が降ると予想外の障害が重なって大きな混乱となってしまうが、雪国の鉄道はちょっとやそっとの降雪では乱れない頼もしさがある。この季節ならではの「雪のショートカット旅」を試してみたくて、特急スーパー白鳥で青函トンネルをくぐり北海道へと渡ることにした。

ショートカットで知る北海道

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2016年3月26日ダイヤ改正。北海道の鉄道路線図新たな線が引かれようとしている。青函トンネルを抜けて新函館北斗駅まで北海道新幹線が開業すると、並行在来線となる江差線は第3セクター化され道南いさりび鉄道へ。他にも北海道にはこの冬で見納めとなるシーンが多いので、注目している人も多いだろう。

「ショートカット鉄道旅」は、駅と駅を鉄道以外の交通手段(徒歩、バス、船など)でつなげていく鉄道旅の新たな楽しみ方だ。乗換案内では出てこないショートカット・ルートを辿れば、鉄道を違った角度から楽しむための新たなアイデアが生まれる。今回は気ままに旅をスタートしたが、予想外に深くまで北海道の鉄道にまつわる環境の移り変わりを知ることができたので、その行程をレポートしたいと思う。

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