●インターネットへの抵抗感は減っている

 母親達は、インターネットに対して以前ほど不安を感じなくなっています。2007年と2008年の意識を比較したところ、「インターネット上で他人とコミュニケーションすることに抵抗を感じる」人は−8ポイント(44%、図3)、「インターネット上で個人情報を扱うことに不安を感じる」と答えた人が−6ポイント(77%、図3)、逆に「インターネット上で買い物をすることがよくある」人は+3%(79%、図1)で、全体平均と比べると+18ポイントで、個人情報や金銭取引が伴うことに対する不安も軽減されていること、そしてオンラインショッピングが特に母親達の間で盛んに利用されていることが分かります。インターネットは徐々にメディアとしての信頼性を獲得しつつあります。

【図3】母親たちのインタネットに対するマイナスイメージの変化(2007−2008)

●今後のメディアとしてのPC、携帯

 これまでの内容をまとめると、母親達の間では、インターネットやメールでの広告、CGM、ネットショッピングの利用が盛んであり、今後、以下の理由からさらにその傾向が強まると考えられます。第一に、現在の経済環境の下、母親に限らず人々の節約志向は強まっており、お得な情報には今まで以上に敏感になっています。さらに、タイムリーに受け取れるデジタル広告やクーポンはそうしたニーズを手軽に満たしてくれます。また、母親達にとって口コミが強力なメディアであるため、PCと携帯を通じたCGMという巨大口コミ空間は今後さらに広がりを見せるでしょう。これらの要素に加え、母親達のバリアが下がってきていることを加味すると、ネットショッピングの市場自体もますます拡大していくと言えます。母親達との強いエンゲージメント構築には、このようなPC/携帯といった拡大分野に対する意識を反映したコミュニケーション戦略が、今まで以上に必要不可欠なものとなってくるでしょう。
マッキャンエリクソン「Real Mothers リアルマザーズ」
マッキャンエリクソンの独自調査システム、マッキャン・パルスなどから、今日の母親の思考、感情、ディマンドを探り、彼女たちのリアルな姿をあぶりだすことを目的としたプロジェクト。
2004年から毎年、調査結果を小冊子にまとめて公表しています。
http://www.mccann.co.jp/insights/realmothers/about.html
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