社員を幸せにできない会社はまず繁栄しない 地方の「超元気な企業」が体現するスゴい経営
② クラロン(福島市)
クラロンは福島市で体操具や福祉衣料品の製造販売を主事業としています。現在の社員数は135人ですが、そのうち60歳以上の社員が30人、障がいのある社員が35人、障がい者雇用率は30%をはるかに上回り、「障がい者・高齢者・女性」という新しい時代の新しい主役が活躍しています。
③ さくら住宅(横浜市)
さくら住宅は横浜市で住宅のリフォームなどを主事業としています。創業以来、企業は経営者のものではなく社会みんなのものと位置づけ「社員重視」「仕入先・協力企業重視」「顧客重視」そして「社会貢献重視」などの、みんなが幸せになる経営を一途に実践しています。
製法特許や商標を一切取得しない業界のトップメーカー
④ 天彦産業(大阪市)
天彦産業は大阪市で特殊鋼材の加工販売を主事業としています。かつて、大赤字が出ることがわかっているにもかかわらず、少ないとはいえ全社員にボーナスを出そうとした社長に「なぜこんな時にボーナスを出すのですか。社長は私たちが大好きなこの企業を潰す気なのですか」と、社長に食ってかかった社員とのエピソードが象徴的です。
⑤ 日本植生(岡山県津山市)
日本植生は岡山県津山市で環境緑化事業を主事業としています。祖国や先祖に対する熱い思い、社員とその家族に対する温かい思いは、企業の敷地や建物に一歩足を踏み入れれば伝わってきます。こうした思想は、創業以来脈々と受け継がれ、今や業界のリーディングカンパニーとして著名です。
⑥ ふくや(福岡市)
最後に紹介する「ふくや」は、福岡市の明太子メーカー。地域の繁栄のために明太子の製造に着手し、苦労の末、その商品化に成功した業界のパイオニア的存在です。製法特許や商標を取得しなかった経営姿勢はもとより、地域貢献にも力を入れています。
今回紹介した6社に共通しているのは、短期の業績や勝ち負けではなく、かかわる人々の幸せを追求し、継続を軸に、ぶれない経営をしていることです。そして例外なく業績は安定的に高い。
筆者は長年の企業研究のフィールドワークから、会社経営には次のような使命と責任があると感じています。
2、外注先・協力会社の社員を幸せにする
3、顧客を幸せにする
4、地域社会を幸せにし、地域を活性化する
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