
新型コロナはどこからやってきたのか
新型コロナウイルスが新種のウイルスであることを突き止めたのは、「武漢ウイルス研究所」です。では、このウイルスはいったいどこから武漢にやってきたのでしょうか。
2019年暮れ、武漢市内の病院に入院した重症の肺炎患者41人のうち、27人までが同市内の「華南(かなん)海鮮市場」を訪れていたことが判明しました。この市場の一角で、タヌキ、ハクビシン、ジャコウネコ、ヘビなど野生の生きた動物が食用として売られていました。現在では販売が禁止されましたが、中国では市場で野生動物を買って料理するのは普通の習慣です。
もともとはキクガシラコウモリが持つコロナウイルスが変異して、センザンコウなどの野生動物を介し、ヒトに移ったと考えられています。とはいえ、武漢市の流行以前に、新型コロナウイルスは本当に広がっていなかったのでしょうか。
感染症流行の先行指標として下水の分析があります。地域の排泄物が集まるからです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら