スガノミクスとアベノミクス4つの大きな違い

一見同じでもスガノミクスの方がまだマシかも

いよいよ菅政権の誕生が近づいてきた。実はスガノミクスとアベノミクスは4つの大きな違いがあるという(写真:つのだよしお/アフロ)

9月14日の自民党総裁選挙の投開票日が迫ってきた。次期総理大臣候補の菅義偉官房長官は、党総裁選の討論会などで「アベノミクスを継承する」と発言している。一見、これは誰が見ても当たり前の発言に見える。

間違いだ。スガノミクスはアベノミクスと大きく異なる。どこが異なるのか。

アベノミクスとの「根本的な相違点」とは?

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第1に、アベノミクスはポピュリズムのマーケティング戦略である。一方、スガノミクスは古典的な業界への利益誘導を伴う産業政策だ。

第2に、これを言い換えれば、アベノミクスは建前を徹底して言い続ける戦略だった。スガノミクスは実質主義だ。

第3に、これが目標の違いに現れる。アベノミクスは、建前とはいえ、目標はインフレを起こすことでありデフレ脱却だった。一方、スガノミクスは株価が第1の目標になるはずだ。

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第4に、この結果、アベノミクスはマクロ経済政策中心だが、スガノミクスはミクロ政策であり、企業への利益誘導である。唯一のマクロ政策は、第3にも触れたように、企業の利益の集積である、株価政策である。

この4つの違いの結果、経済政策は、印象は似ていても、実質は大きく異なる。短期的に似た影響を経済にもたらしたとしても、長期的には帰結は大きく異なる可能性もある。分野ごとに例を挙げて考えてみよう。

まず第1は金融だ。事実上アベノミクスのすべてだった異次元金融緩和は、継続されるだろう。なぜなら、これを縮小すれば株価が一時的にせよ必ず下落するので、スガノミクスでは、それはありえない。したがって、金融緩和は拡大こそあれ、縮小はない。従って「出口」はますます遠のくだろう。

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