事務作業を自動化する「Excel×Python」の威力 人間がやる作業をプログラミングで再現する

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業務効率化の救世主になるかもしれません(写真:AndreyPopov/iStock)
何百回と繰り返されるコピペ、複雑なフォーマットへの手入力、時間のかかるウェブからの情報収集……単純な事務作業に、もううんざり!という人は多いことでしょう。
そんな人に向けて、『めんどうな作業が秒速で終わる! Excel×Python全自動化の超基本』の著者である教育系YouTuber、伊沢剛氏がお勧めするのは、プログラミング言語「Python(パイソン)」によるExcel作業の全自動化です。
Excelのマクロなど、他のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールと比べたPythonの魅力と全自動化の基本について説明します。

単純作業をプログラムで自動化! 注目の「RPA」とは

ここ数年、「RPA」という言葉が話題を呼んでいます。

RPAとは、ホワイトカラーの業務の自動化のことです。もう少しわかりやすく言うと、特に経理や人事、営業事務などに従事する人が普段行っている、ExcelやWordに文字や数字を入力したり、それらをさらに別の資料にまとめ直したりといった事務作業をプログラムによって自動化するのが、RPAです。

一度プログラムさえできてしまえば、あとは必要な文字や数字のデータを揃えれば、クリック1つで作業が完了します。

仕事といっても、単純な事務作業からクリエイティブな企画を考えることや他人と交渉することまでさまざまです。実は、単純な事務作業の中には、プログラムによって置き換えができる業務が決して少なくないのです。

たとえば入力作業以外にも、データのコピペ、計算、集計などの仕事を、毎週や毎月など、ルーチンで行っている人は多いでしょう。

これらはすべて、RPAによってクリック1つで完了できます。タイマーをセットすれば、クリックしなくても、「夜中に自動でやっておく」など設定して勝手にやってもらうことすら可能なのです。

「でも、ツールを使うのってお金がかかるんじゃないの? ただの事務担当の自分には予算を使うことなんてできない……」と、思われる人もいるかもしれません。しかし、心配はご無用。お金をかけてソフトウェアメーカーにサポートしてもらうようなRPAツールもなかにはありますが、無料でプログラムを作れるツールも存在します。

もっとも有名なのが、Excelの初期状態から使うことのできる「マクロ」でしょう。Excelのあるシートからあるシートに数字を書き写す、計算する、罫線を引くといった、毎回同じ操作の手順をパソコンに覚えさせて自動的に実行させることをマクロといいます。

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