堀江貴文「所有欲が人を幸せにすることはない」 借金や泥棒してまで、遊んではいけない
僕には所有欲がない。
車に家、高級スーツに時計、貴金属、有名なアート、トロフィーワイフ……多くのいわゆる金持ちが求めている、「自分の成功を象徴する」ような実体物を、何1つ持ちたくない。
スマホだけは持っていようと思う。仕事や遊びに、いまのところ最も役立つからだ。けれど、もしスマホ以上に、僕のいまの暮らしを最適化させてくれるツールが出現したら、スマホもためらわず捨ててしまうだろう。
欲しいものは何もない
堀江さんは、いま何が欲しいですか? インタビューで、うんざりするほど聞かれてきた。
「ないです」「え、何も?」「はい、まったく」「………」
こんなやりとりを繰り返してきた。
質問者が聞きたい気持ちもわかる。取材の対象になるような経営者やビジネスパーソンは、欲しいものを聞かれると、たいてい何かしら答えてくれるらしい。
人によっては、その理由や意味がキャッチーで、何も持っていない世の若者たちを勇気づけてくれる。何か意味のあるものを欲しがるというのは、成功者のステータスでもあるだろう。逆に「何も欲しくない」という僕のような答えは、拍子抜けなのかもしれない。
サービス精神で、何か気の利いた欲しいものを、答えられればいいのだけど……どんなに考えても、欲しいものはないのだ。以上。無愛想とか、つまらないとか言われても、しょうがない。
その問いに、あえて僕なりに答えるなら。所有欲にとらわれていた時代は、あるにはある。でも、その欲はとっくの昔に満たされたので、所有しなくても自分を豊かにしてくれる、いろんなものを見つけて楽しく暮らしています……というぐらいだ。
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