日々の「Why?」と上手に付き合う、心の健康術 「べき論」のぶつかり合い、どう乗り越える?

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べき論は、すべて「正解」。少なくとも本人にとっては「正解」なのです。だからこそ、違うべき論を持った人間同士が気持ちよく過ごすには、相手のべき論を受け容れ、自分のべき論とすり合わせることが必要です。

受け容れたり、すり合わせたりする方法は、過去の投稿『クリスマスの「べき論争」』『正月の親子ゲンカ回避法』『モラハラ離婚を遠ざける技術』などで提示してきたところです。

新環境への「アジャスト」が飛躍の第一歩

べき論をすり合わせる以外にも、私たちには私たち自身が新たな環境に適応する努力が必要です。日本のプロ野球、アメリカのメジャーリーグで活躍された長谷川滋利さんは、異国で成功した理由として「アジャスト(調整・適応)しようと努力したこと」を挙げています。

日本のプロ野球で成功した外国人選手でも、横浜DeNAベイスターズの監督に就任するラミレスさんは、プレー以外の部分でも「日本流」にアジャストしたことが飛躍の要因となっているのではないでしょうか。

日本人に多くの「Why」を叫ぶ厚切りジェイソンさんだって、日本の生活様式へのたくさんの「アジャスト」があったからこそ、お笑いのネタとしてここまで昇華させることができたのだと想像します。

そして異文化とは、何も国家をまたぐことだけではありません。関東や関西といった地域間、会社と役所といった組織間、文系と理系、Aさんの家とBさんの家……。サイズの違いはあれど、私たちは生活の中で様々な「異文化」と出合い、その都度、円滑な対応を求められるのです。

会社や業界によっては「飲みに行きましょう」がほとんど社交辞令であったり、関西ではお好み焼きがご飯のおかずにもなったり、役所の仕事は圧倒的に書面主義であったり……。例を挙げていたらきりがありません。

こういった状況に速やかにアジャストするには、どんなコミュニケーションが有効なのでしょうか。

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