リクルート社長「株式上場で世界一を狙う」 峰岸真澄・リクルート社長

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
株式上場で世界一を狙う--峰岸真澄・リクルート社長

創立52年目の今年4月、リクルートの5代目社長に峰岸真澄氏(48)が就任した。9年ぶりの社長交代、そして創業者・江副浩正氏から直接薫陶を受けていない“ポスト江副世代”から、初めて選ばれた峰岸社長。今や売上高1兆円規模に達する大企業の次なる成長戦略を、どのように描いているのか。

--6月の株主総会で株式上場について言及、10月には持ち株会社制による分社化へ移行します。

私は事業部での経験が長く、いわゆる本社機能の担当役員になったのは2009年です。経営企画や新規事業開発を担当し、次の50年に向けて何をすべきかをテーマにしたプロジェクトチームを率いたり、海外ベンチャー企業への投資案件に携わってきました。

「リクルートの強みは何か」ということをあらためて自問自答し、考え尽くした数年間でした。その結果たどり着いた答えが分社化、株式公開を目指す、さらにはグローバルに大きく舵を切るの3点です。

海外のベンチャー企業経営者には百数十人お会いしましたが、そこでわかったのは、有望なベンチャー企業ほどさまざまな投資ファンドから出資の申し出があるので、おカネはいらない。むしろ、事業パートナーを探しているということです。私たちが投資したいと思うベンチャーは、必ずそう言ってきます。

事業パートナーとして認められるためには、リクルートが魅力的な会社だと説明しなければならない。国内では、“えたいの知れない会社”かもしれませんが、就職や住宅関連などの情報を扱っているという認識は持たれている。しかし、海外ではまったく知られていない。米国だと、軍隊のプロモーションの会社かと間違われることもあります(笑)。海外展開するには信頼性や信用が必要になると痛感しました。

■■週刊東洋経済■■ - ≫≫詳細・お求めはこちら!
週刊東洋経済の詳細はこちら
次ページ上場時期のメドは?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事