リクルート社長「株式上場で世界一を狙う」

峰岸真澄・リクルート社長

 4000億~5000億円の投資枠を設定

--海外展開はやはりM&Aが中心ですか。

海外で迅速に事業基盤を整えるためには、既存の資産を獲得するМ&Aが主軸にならざるをえません。国内では法人顧客約30万社、ネット事業で数千万人というユーザーを抱えるまでになりました。しかし、海外ですべてを自前で展開した場合、50年かけても日本で築き上げたもの以上は得られないでしょう。

今後、10年、20年の期間で考えると、タイミングや決断の速さがとても重要になるはずです。М&A戦略を主軸にすると、自己資金や借り入れだけでなく、資金調達の多様性を確保する必要もあります。

4~5年の中期的な目標としては、人材関連事業で世界一、人材以外の販促支援事業ではアジアでナンバーワンになることを目指しています。これを実現するためにM&Aを含めた投資枠として、4000億~5000億円を設定します。

分社化については、世界で通用するサービスモデルにするために、各事業単位で責任を持ってもらうことが目的です。現状のカンパニー制でも実現しようと思えばできますし、もしかしたら分社化によるマイナス面もあるかもしれません。が、サービスをもっと磨き込むには最もふさわしいガバナンスの方法だと考え、決断しました。

株式公開を目指す理由としては、グローバルな信頼性、二つ目は財務戦略の多様性、そして、コンプライアンスを含めたガバナンスの強化になります。

--上場時期のメドは。

来期という報道もありましたが、時期について明言したことはありません。私たちが決めることではありませんし、準備期間がどのくらいかかるかもわからない、というのが実際のところです。決まっているのは、今から上場に向けた準備を始めるということだけです。

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