ギリシャ問題、実は「宗教」に起因していた! 「地政学」で経済ニュースがよくわかる

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現在、財政赤字に陥っている南欧諸国とアイルランドがカトリック教国であるのは、偶然ではありません。

また、イタリアやスペインは、ギリシャと同じく冷戦中は親米軍事政権で、さまざまな支援を受けられた。つまり「甘やかされていた」ことも財政が悪化した原因のひとつといえます。

なぜドイツ経済だけが好調なのか?

ヨーロッパの多くの国が財政赤字に苦しむ中で、ドイツ経済だけが好調を維持しています。資源に恵まれているわけでもないドイツが、なぜヨーロッパ経済全体を引っ張るような力強さを発揮できるのでしょうか。

実は、この謎にもキリスト教が関係しています。

カトリック教会は「勤労と蓄財は罪」だと説明しましたが、こうした教えを公然と否定したのが、ドイツのルターとスイスのカルヴァンです。いわゆる宗教改革ですね。彼らの教えを信じる新しいキリスト教徒を総称してプロテスタント(新教徒)といいます。

プロテスタントは、寄付金集めに熱心なカトリック教会を否定し、勤労や蓄財を罪と見なさない。一生懸命働くことが、神のご意思にかなうことである、という教えです。教会で祈ることだけではなく、日々、自分の仕事を真面目に頑張ることを奨励された教徒たちは、がむしゃらに働きました。働くことが一種の信仰だったのです。

このプロテスタントの勤勉さこそが、現代の「資本主義」のバックグラウンドとなっています。

プロテスタントが広まったのは、ドイツ、イギリスをはじめとする北ヨーロッパの国々です。ちなみにフランスは、一応カトリックの国ですが、宗教改革の影響も強かったので、ドイツとイタリアの中間といえます。

プロテスタントの教えが影響を及ぼしたのは、ヨーロッパだけにとどまりません。米国が経済的な発展を遂げて、世界一の経済大国にのし上がったのも、プロテスタントという宗教的なバックグラウンドがあったからです。

未知の大陸に渡って、米国をつくったのは、主にイギリス系移民の新教徒(プロテスタント)でした。よく働く勤勉な人々だったからこそ、米国は超大国となり得たのです。

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