この問いに対し、3秒の間に何の迷いもなく「イエス」という答えがでたものは、どんなに困難でもすべて取り組むようにするとよい。逆に3秒の間に気持ちが揺れたり、答えが出なかったり、「ノー」という答えが浮かんだことは「しないでおく」ことし、再度熟考するのだ。
意識的な3秒はあらゆる日常で有効
3秒という時間はかなり短いように思うかもしれない。しかし自分が下そうとしている決断が、最善か否かについて、集中して自分に意識を向けるには、十分な長さともいえる。少なくとも、この問いを自分に課し、3秒思いとどまってから行動をとる習慣を身につければ、安易な解決法に自分を走らせることは確実に防げるようになるはずだ。あなたは自ら、蜘蛛の糸を切ってしまうような間違った選択をすることはなくなる。
このテクニックは、日常のあらゆるところで応用できる。弱い意志を克服し、悪習慣を絶ったり、好ましくない行動を思いとどまるためにも非常に有効だ。たとえば、わかってはいても止められないタバコに手が伸びてしまうようなとき、あるいは仕事の締め切りが迫っているのに「息抜き」に時間をいたずらに費やしてしまうようなとき。そんなときには、「その行動が果たして最善か」ということを3秒自分に問うようにしよう。
3秒を長すぎるという人は誰もいないだろうし、自分の行動が最善か否かに意識を向けられないという人もいないはずだ。それができないというのなら、人生において、あなたはどんなことも達成できないだろう。
強くしなやかな心は、1日で出来るようなものではないが、「意識的な3秒」という時間を積み重ねることによって、あなたが想像する以上に早く、あなたの人生は好転しはじめるだろう。そして、あなたの心にもそれに比例し、しなやかな強さが加わっていくはずだ。人生を動かす力とは、いたってシンプル。今日から人生にこの習慣を取り入れてみてほしい。
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