国会前で反原発の大規模抗議 野田首相は主催者との対話を拒否

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鎌田氏は「国会は参加者に包囲されて集会は大成功。これまでの脱原発運動と異なり団体の組織化ではなく、若者を中心とした個々人が参加しているということには歴史的な意味がある」と今回の抗議行動を評価。また、「国会前での抗議活動には国会議員に脱原発への動きを頑張って欲しいという激励の意味もある。原発を今後も維持しようとする議員には国会を去ってほしい」と発言すると、デモ参加者からは拍手がわき起こり、一段の盛り上がりをみせた。

ドイツ緑の党のヘーン氏は「ドイツでは福島第1原発事故後、超党派の議員の提案で脱原発を決めたという経験がある。日本でも昨日(7月28日)に緑の党が結成され、脱原発に向けた新しい動きが始まった。野田首相は市民の声に耳を傾けず再稼働を決定した責任をとるべきだ」と日本の政権を強く非難した。
 
 デモの参加者からは日本では類をみない大規模デモが継続的に行われていることを評価する声も聞かれた。神奈川県から参加した猪股美根子さん(62)は「デモが大規模化しても大飯原発再稼働は止まらなかったが、当初は沈黙していた報道機関が大きく報じ始めるなど前進した部分もある。参加者はみなデモへ足を運ぶことへの意義を感じているはず」と語った。

福島から参加したニュージーランド人のヤスミン・デュプラーさん(32)は「福島第1原発事故直後はメルトダウンを報じるドイツやフランスの報道内容と、大きな被害はないとする日本の報道内容が大きく違い戸惑った。この国では何が起こっているのか国民が知ることができないという大きな問題がある」と事故対応に大きな怒りを感じている。「いまも地震がくるたびに緊張を強いられており、一刻も早くすべての原発を廃炉にしてほしい」と安心できる生活を取り戻したいという思いを強く語った。

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