35歳を過ぎたら「内臓に運動」させろ! "食べてダイエット"はこんなに合理的
「食べてダイエット」の意味は理解していただけたと思う。
ダイエット中は食べることに罪悪感を持ってしまう傾向があるが、食事量を減らすことは、男性のダイエットには向かないばかりか、生活に様々な支障をきたしてしまうことになる。
食事を減らすと体はまず「基礎代謝」を落としてしまうし、飢餓に備えて栄養素を必要以上に取り込もうとしてしまう。さらにはエネルギーを蓄えるために脂肪ではなく筋肉を燃やしはじめるためますます基礎代謝が下がり、食事を減らしても痩せないというサイクルに陥ってしまうのだ。
そして、食事を減らせば頭が働かなくなる。仕事のパフォーマンスが下がり、あなたの評価も下がる。間違ったダイエットはあなたの社会生活にも影響を及ぼすということだ。
肉を食べると太るはウソ!
さらに、「やっぱり肉を食わないと飯を食った気がしない」という男性に朗報だ。肉はダイエットの敵というイメージがあるかもしれないが、実は良質なたんぱく質をたっぷり含んだ肉は“痩せる肉”であることがわかってきた。
たんぱく質は筋肉を作る大切な栄養素。先程の解説のとおり、基礎代謝の中でエネルギーを消費する身体の器官は、内臓に続いて筋肉が22%。筋肉も常にエネルギーを消費している部位なのである。女性に比べて筋肉量の多い男性にとって、その量を保つことが基礎代謝アップのとても重要なカギとなる理由がここにある。
もちろん、カルビやバラ肉などの脂まみれの肉は避け、赤身肉や鶏肉といった高たんぱくな肉が望ましい。特に肪燃焼を促す「L-カルニチン」の豊富な赤身肉がオススメだ。そもそも日本人はたんぱく質の摂取量が少ない傾向があるので、積極的に肉を食べていきたいものである。
赤身肉をもりもり食べて筋肉量を保ち、軽い筋トレなどの無酸素運動で刺激する、これが男性にぴったりなダイエット法なのだということがお分かりになっただろう。
ただ、できることなら、副菜と肉を増やした分、夕飯の米やパン、麺などの炭水化物をほんの少しだけ減らしてみてほしい。炭水化物は「活動するためのエネルギー源」として必要なものなので、完全に抜くのではなく減らすだけ。これは、炭水化物を眠る前に摂りすぎると脂肪として蓄積されやすいためだ。著者の指導実績では体重70キロ以上の肥満傾向の男性であれば毎日の夕食を2口分ほど減らすだけで月に2キロ以上痩せたケースが多い。あなたも試してみる価値はあるだろう。
最後に、食べる食品に続いて、最適な“食べる順番”を伝授したい。
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