35歳を過ぎたら「内臓に運動」させろ! "食べてダイエット"はこんなに合理的

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この代謝の1日の割合は「基礎代謝」が約70%、「活動代謝」が約20%、「食事代謝」が約10%と、断トツで「基礎代謝」が高い。この数字から、内臓を動かし基礎代謝を上げることが効率的であることがわかるだろう。

基本的に、「基礎代謝」は自分でコントロールできないものだ。心臓や肺の動きを止めることができる人はいない。では、意識して動かせる器官はどこだろうか。

基礎代謝のカテゴリーの中でも、エネルギーを消費する身体の器官は、内臓38%、筋肉22%、脂肪4%、その他16%といわれる。この4割近い内臓の運動の中でも食物を運ぶ“ぜん動運動”が内臓脂肪を消費しやすいため、ここにアプローチしたい。

食物繊維と発酵食品で胃腸を動かす

内臓を活発に動かす食べ物は、ずばり、“食物繊維の多い食品”だ。食物繊維の多い主な食品は以下のとおりである。

・野菜…ほうれん草、ごぼう、エシャロット、オクラ、モロヘイヤなど

・大豆…おから、納豆、煮豆など

・キノコ類…えのき、きくらげ、しめじなど

・海藻類…ひじき、のり、もずくなど

また、“発酵食品”も同様に内臓を活性化させる働きがある。「キムチ」「ぬか漬け」「メンマ」「酢の物」「イカの塩辛」「チーズ」「ヨーグルト」などが主なもの。「納豆」などは食物繊維を多く含みかつ発酵食品でもある優れた食品だ。

いつもの食事に、これらの副菜を一品増やしてみてほしい。オススメの副菜メニューを図にしたので、参考にしていただければと思う。

「作るのが面倒」もしくは「妻に頼みづらい」という男性には、スーパーやコンビニの総菜コーナーや冷凍食品コーナーを覗いてみることをオススメする。これらの惣菜が山ほど売られていることがわかるだろう。これを夕食に追加するだけなら、高価なダイエット食品を買ったりジムに通うよりもずっと安上がりで有意義なはずだ。

これらの食品がぜん動運動を促し内臓の基礎代謝を高めてくれるわけだが、それと共に、それを消化する活動である食事代謝(前述のとおり、代謝活動のうちの約10%を占める)もプラスされ、まさに一石二鳥。つまり、食事量を減らすのではなく上手いこと“食べてダイエット”するわけである。

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