【キーマンズ・インタビュー】女性採用比率5割、外国人採用3割というダイバーシティ人材戦略--村山啓・ローソン執行役員CHOに聞く

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--今回のインタビューに先立ち、いくつかローソンの店舗に入ってみました。まず気付いたのは、旧来からの青い看板のローソンだけでなく、いろんな色のローソンがあることでした。そして品揃えが異なっています。この背景を教えてください。

ご覧になった店舗は、赤、緑などのローソンだろう。従来からのローソンは青だが、女性を中心に「美しく健康で快適な」ライフスタイルを身近でサポートする「ナチュラルローソン」は赤、スーパーの「幅広い品揃え」、コンビニエンスストアの「利便性」、100円ショップの分かりやすい「均一価格」を兼ね備えている「ローソンストア100」は緑と看板の色を変えている。

このような店舗を展開している背景は、新たな客層が生まれていることにある。ローソンの1号店は1975年にオープンしているが、1980年代、90年代までの顧客の中心は、若者であり、とくに男性が多かった。

しかし高齢化の進展、女性の社会進出、一人世帯の増加などによって、顧客が変化した。いまではコンビニエンスストアの利用客は男性の若者だけではなく、女性、中高年、主婦層に広がっている。多様化した顧客層の内部をセグメント化し、それぞれのニーズに特化した店舗が「ナチュラルローソン」、「ローソンストア100」だ。従来の青いローソンに野菜などの生鮮品を導入した生鮮強化型店舗も4000店舗以上ある。

--PB商品が増えていることに驚きました。

ローソンだけでなく、他社もPB商品の開発には力を入れている。ローソンは「ローソンセレクト」というブランドで展開しており、現在の品数は250種類以上ある。

コンビニエンスストアは仕入れた商品を店舗に並べているだけ、と考えている人が多いと思うが、そうではなく、お弁当、おにぎり、デザートのような食品類は自前で作っている。ローソンセレクトの牛乳、お茶、冷凍食品に始まり、ティッシュペーパーのような日用品も自社で生産しており、メーカー機能を持っている。

 

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