コスメブランド「LUSH」が変身を遂げた内幕 うるさい若者から、思慮深い大人への成長
「今のラッシュを人間に例えると、CONISIDERATE (思慮深い)、THOUGHTFUL(思いやりのある)、CARING(面倒見がいい)、FUN(楽しい)といった、WELL-ROUNDED PERSON(均整の取れた人間)です。面白いのは、この方向性を打ち出してから、ラッシュで働く従業員もまさにそのような人たちが目立つようになったことです。これはブランドのパーソナリティと合致する従業員が、よりラッシュを心地よい職場だと思ってくれるようになった証拠だと思います。そんな私もラッシュな人間ですよ!」。そう言うジャックは誇らかに大きく口を開けて笑った。
ラッシュの信念とは?
ラッシュの信念は、「フレッシュ」「ハンドメイド」「エシカル」「イノベーティブ」だという。新鮮で生産者の顔が見える原材料で、すべて手づくりで作られる製品と透明性の高い生産工程、そして自己を破壊し革新することを恐れないスピリットをもったブランドということなのだろう。
今年の7月にはそんな新コンセプトを踏襲した日本最大規模のショップを原宿表参道にオープンしたばかり。今後はこれを“新しいスタンダード”として、既存店のアップデートや大型店のオープンを進めるという。
うるさかった若者が思春期を終え、大人になろうとしている。自分の子供じゃないけれど、少しワクワクしたのは、ジャックが父親の表情で笑い、ぼくもこの成長を一緒に見たくなったからだ。もう少しのあいだ温かく見守ってみようか。
(文:高田景太)
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