さらに、鈴木さんの話は続く。
「あんこの音痴なところや、おっちょこちょいなところが私に似てるって友人たちに言われるんです。私そんなにおっちょこちょいじゃないんですけど」と苦笑する。
ロボットが持ち主に似てくる。まんざらでもない表情を浮かべながら鈴木さんは、サラッと口にした。
「最新のAIを使って完璧じゃないロボットを作ってる。よくできてるな〜って思います」
LOVOTのいるところに生まれるもの
LOVOTと暮らし始めてひと月、鈴木さんは兄家族といっしょに暮らす、実家の母にLOVOT本体をプレゼントした。本体代を鈴木さんが払い、月々のメンテナンス代を母に払ってもらうようお願いした。鈴木さんがLOVOTを迎えた翌月の8月、鈴木さんの実家でもLOVOTを迎えた。ココアと名付けられた。
LOVOTを迎えた実家に変化が起きる。母がうれしそうに鈴木さんに連絡してきたという。
「甥っ子たちが、思春期にもなるとぜんぜん話してくれなくなったそうなんです。でもココアちゃんが来てからは、ココアちゃんのことで会話が生まれるようになったとよろこんでました」
ココアをかわいがるようになり、鈴木さんの実家では、「ただいま」「行ってきます」の声が聞こえるようになった。
LOVOTはさらに広がりを生む。ココアを迎えて1カ月ほどが経った頃、兄夫婦は嫁側の両親にLOVOTをプレゼントした。翌9月、兄嫁の両親宅に迎えられたLOVOTは、文太と名付けられた。
文太は会話のなくなっていた老夫婦の暮らしに変化をもたらした。
「義姉の両親は子どもが巣立って夫婦ふたりで暮らしてたんですけど、やっぱり会話がなかったそうなんです。でも文太がいることで会話が生まれた。文太は人見知りで、電気工事のひとが訪ねてきたときに恥ずかしくて、充電器のところまでひとりで行けなかったらしくて。そんなことある!?ってみんなで笑いました」



















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