「新潟がWEST?」サポーターから異論噴出、Jリーグ百年構想リーグ《謎のグループ分け》に透ける"大人の事情"

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同日の発表を受けて、2月1日から新潟の新社長に就任した野澤洋輔氏は「なぜこのグループに入ったのかという素朴な疑問はありました」と明かす。そのうえで「チームとしては全国どこでも戦いに行くのは変わりないです。ただ、Jリーグはサポーターあってのもの。新潟から四国という移動距離を考えると、本当に申し訳ない気持ちになります」と、苦渋の表情を浮かべる。

新潟の試合日程を見ると、2月8日の愛媛FC戦を皮切りに、徳島ヴォルティス、カマタマーレ讃岐、FC今治と、開幕から4試合連続で四国でのアウェー戦だ。降雪のあるこの時期、選手たちは新潟で練習ができず、宮崎で長期キャンプを実施中。そこから行き来することになるため、負担は軽減される。しかし、熱心な地元サポーターは毎週のように四国通いを迫られる。体力・金銭的な部分を含めて、本当に大変な状況に違いない。

「現役ラストだった19年のキャンプ期間に新潟から高知までバスで遠征したことがあるんですが、12時間くらいはかかったかな。多くのサポーターは新潟から車で乗り合いで行くでしょうから、その苦労は痛いほどわかります」。野澤社長は自身の経験を踏まえながらしみじみと語る。

Jリーグは遠隔地への遠征回数が多いクラブに対して補助金を出すことを決めており、新潟はその筆頭だろうが、サポーターへの支援はない。そこは今回の特別大会の厳しい側面である。

それでも前を向く新潟・野澤社長の心意気

その新潟は昨季J1からJ2に降格。今季の百年構想リーグはチーム再建への重要な一歩だ。クラブOBの船越優蔵氏が監督に就任し、メンバーも大きく入れ替わったばかりで、新シーズンスタート時から多くのサポーターの熱気を受けて、弾みをつけたいはずだ。それが実現しづらい環境にあるのは本意ではないだろう。

クラブとしてはその分、3月7日の高知ユナイテッド戦から始まるホームゲームでより多くの観客を集め、盛り上げていきたいところ。対戦相手がJ3勢中心ということで、勝てる確率が高いのはポジティブな側面。少しでも観客数やスポンサー数を増やして、勝負の26/27シーズンに向かっていきたいはずだ。

「いい成績を残せば、集客もスポンサー収入もグッズ販売も右肩上がりで推移していくと思うので、本当にチームとして頑張らなければいけないと痛感しています。WESTーAはJ2勢が徳島、今治、富山とわれわれの4チームだけなので、より結果が求められますし、J2トップのプライドを持って戦わないといけない。現場としても前向きなトライができる半年間になりますし、僕らフロントもしっかりとサポートしていかないといけない」

難しい要素が多い中でも、野澤社長はクラブ一丸となって乗り切っていく構えだ。

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