繁華街に突如現れる「白馬に乗ったおじさま」…借金4000万円から《食肉市場》で売られていた馬と共に"幸せ配達人"になった男の壮絶50年

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30歳くらいの頃の貞松さん
運転席に座っているのが貞松さん。これは30歳くらいの写真だ(写真:貞松和彦)

小学5年生の誓い「俺、絶対これやる」

馬に乗るのが日常だった少年に、人生を決定づける出来事が起きる。小学5年生の時だった。

長崎県の温泉観光地・雲仙には、観光客を乗せる馬が5頭いた。その馬たちの世話をする大人たちと親しくしていた貞松少年は、ある日、結婚式の手伝いに駆り出される。

雲仙の教会に、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世から馬車が寄贈された。その馬車を使った結婚式だった。

馬糞集め係を仰せつかった少年は、そこで忘れられない光景を目にする。

白馬の引く馬車が、新郎新婦を乗せて教会を出発していく。居合わせた人々が歓声を上げ、拍手を送る。幸せそうなふたりの笑顔。その瞬間、少年の心に火が灯った。

「あ、俺、絶対これやろう」

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