「早くしろ!ごみ屋!」クラクション鳴らし続けられ… ごみ収集従事者が耐える「理不尽すぎる日常」

✎ 1〜 ✎ 37 ✎ 38 ✎ 39 ✎ 40
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、道幅が狭い場所で収集している時に、後ろから来た車がクラクションを鳴らし(時にはずっと鳴らし続け)、「早くしろ!ごみ屋!」と罵声を浴びせる人がいる。住宅街の抜け道などでは早く通りたい気持ちはわからなくはないが、その道路上に住む人のごみ集積所が一本道に何箇所もありそれを回収していくため、わざと邪魔をしているわけではない。

人員や機材は常にギリギリの状態で多くの収集現場を受け持つため、効率的な一筆書きのルートで収集作業をする必要があり、終わるまで待ってもらうしかない。急いでいるのであれば、「急がば回れ」で迂回し、大通りを利用してほしい。また、「ごみ屋」という表現についても悪質な表現と感じる。

「ば~か、運ぶのが仕事だろ」

対面で言葉を浴びせなくても、清掃従事者を見下げて困らせたり、不快な気持ちにさせたりする行為をする人がいる。

清掃職員の方からは、収集作業時の嫌がらせで、先述した道幅が狭い場所での収集時に、わざと収集車に車をピタ付け(密着させる)行為をする人がいたという話を聞いた。車をピタ付けし、収集したごみを投入口へ入れさせないようにしてきた。こうなっては、どうしようもなく収集車を一周させて当該車を先に行かせたとのことである。

路上駐車の車の横をすり抜けて現場に向かうことも(筆者撮影)

また、これは筆者も経験したが、集積所のあるところに車を路駐し収集車が到着してもその場からどこうとしないドライバーがいる。路駐している車を避けて収集車を停めるので、多量のごみを何往復も持ち運ばねばならず要らぬ体力を消耗させられた。

トラブルになるため、その時は何も言わずこちらが折れる形で黙って作業をしたが、多くの45リットルの大きなごみ袋を両手で持てるだけ持って運んでいるのをドライバーは無表情で見ていたのを今でも忘れない。

似たようなケースは頻発しており、「ごみ収集をしますのでちょっと動いて頂いてよろしいですか」と丁寧にお願いしても、無視されるケースや「ば~か、運ぶのが仕事だろ」といった暴言を浴びせる者もいたという。余計なトラブルを招くこともあり我慢して収集していることがほとんどだ。

狭小路地に入っていくことも(筆者撮影)

また、繁華街の収集時に、酔っ払いが収集車に乗り込んで来て、「清掃工場に連れてって~」といった悪ふざけをした人もいたと聞いた。車からなんとか降ろしたが、自分が真剣に仕事に取り組んでいる最中に、悪ふざけで妨害されたらどう思うのであろうか。清掃従事者へのリスペクトがないためこのような行為に及ぶのであろう。

次ページ清掃指導時に浴びせられる心ない言葉
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事