中国で『名探偵コナン』が大炎上 「中国人のイチャモン」「的外れすぎる批判」とも言い切れぬ事情…日本への"ブーメラン"になりかねない?

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筆者としては、いずれも過剰反応ではないかと思う一方で、「お互いさまだからしょうがない」とも考えている。

政治的な意図はなく、配慮が足りなかったのであれば、素直に反省して今後気を付ければよいし、相手方も過剰に攻撃することもないと思う。

中国には「日本と異なる事情」もある

「お互いさま」とは書いたが、日本と中国で異なっている部分もある。最も重要なのは、中国では政府の影響が強く、炎上、さらには排外意識も政府によってコントロールされていることもある、という点だ。

筆者は、反日運動が盛り上がっていた2000年代後半に中国関連の仕事をしており、何度も出張で中国に行ったが、現地で「反日運動は政府がコントロールしている」という話を聞いていた。

当時は中国でもSNSはまだ浸透しておらず、掲示板やブログが一般市民の情報発信源だったのだが、「中国政府が掲示板にサクラの書き込みをしたり、不適切とみなした書き込みを削除したりしている」と現地の人が話していた。

反日運動が過熱しすぎると、沈静化させるということもやっていたそうで、現地駐在の日本人からは、「(実験として)反日的な過激な投稿をしたところ、即刻削除された」という話を聞いた。

高市首相の“台湾有事発言”が引き金となって、中国政府が訪日自粛を呼び掛けたり、日本人アーティストの公演が中止になったり、日本に貸し出されていたパンダが中国に返還されたりしているが、目に見えないところまで中国政府の影響はおよんでいることが考えられる。

逆にいえば、中国人と中国政府は一枚岩ではないと考えるべきだ。もちろん、日本国民と日本政府も一枚岩とは言えないのだが、中国はその比ではないのだ。少なくとも現時点では、国際関係が悪化しても、日本政府が国民や民間企業の行動に介入することはない。

筆者自身、過去に旅行や出張で何度も中国に行ってきたし、最近も乗り継ぎで短期滞在になるが、中国には毎年入国している。その限りにおいて、中国人から差別的、反日的な態度を取られたことはない。

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