週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
政治・経済・投資

中国で『名探偵コナン』が大炎上 「中国人のイチャモン」「的外れすぎる批判」とも言い切れぬ事情…日本への"ブーメラン"になりかねない?

8分で読める
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
2/5 PAGES
3/5 PAGES

最近の出来事で思い出されるのが、紅白歌合戦出演をめぐる、K-POPアイドルグループ「aespa(エスパ)」の炎上事件だ。

25年末の紅白歌合戦にaespaの出場が決まった際、22年に中国人メンバーのニンニンさんがきのこ雲のようなランプの写真をSNSに投稿して物議をかもしたことが掘り起こされ、批判を浴びた。

そして、aespaの紅白出場停止を求めるオンライン署名まで立ち上がった。結局、ニンニンさんはインフルエンザ感染を理由に紅白の出場を辞退し、他のメンバー3名で出演する結果となった。

aespaの「紅白出演炎上事件」も“イチャモン”?

しかし騒動はこれでは終わらなかった。紅白のaespa出場後に、司会者の有吉弘行さん(被爆地である広島県出身)が固い表情をしていたことから、SNS上では「(有吉さんが)無言の抗議を行った」との話題が飛び交った。

さらに、aespaの紅白への出演時間が午後8時15分前後であったことから、広島の原爆投下時刻(午前8時15分)と関連付けられているのではないかという陰謀説がネット上で飛び交い、再度批判を浴びる結果となった。

なお後日、NHKは報道機関からの取材に対し、この疑惑を否定するコメントをしている。

このたびの『名探偵コナン』の炎上が「こじつけ」「イチャモン」であったとすれば、紅白でのaespaの一連の炎上事件がそうではないとする根拠も見当たらないように思う。

ただ今回の件に関して言えば、「コナン」自体には問題はなく、その点では“もらい事故”だったとも言えるだろう。しかし、現在の日中関係悪化の状況、中国人に「ヒロアカ」に対する反発心が残り続けているという点を読み誤ったことが、炎上を招いてしまったのだ。

次ページが続きます:
【お互い様だが、中国にある事情】

4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

政治・経済・投資

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象