もう1つは、その情報に「繰り返しふれること」です。たとえば、1回会っただけだとすぐに忘れてしまう人の名前も、2回、3回と会えば覚えられますよね。学生が英単語を繰り返し見たり書いたりして暗記するのも、脳のこの特性を利用したものです。
記憶に頼らず、記録せよ
この2つのポイントをふまえたうえで、私が記憶力アップの方法としておすすめしたいのが、「メモに残す」こと。「記憶より記録」です。長く覚えておきたいことは、記憶に頼らず、メモするようにしてみてください。
「おもしろい!」「うれしい!」「楽しい!」と感情が動いたことでさえ、時間が経てば少しずつ忘れていきますが、メモ帳や手帳、スマホのメモ機能などに情報のかけらを少しでも残しておけば、経験が脳に保存されやすくなります。そのメモをたまに見かえすことで記憶に定着し、さらに「次は、こうしてみよう」と新しいアイデアが浮かぶこともよくあります。
経験をそのままにせず、それをメモして、見かえすだけで、記憶力だけでなく、アイデア力も高まるのです。本当にいいことだらけの習慣といえます。
ちなみに、「②繰り返しふれること」についてですが、記憶に定着するまでに必要な回数は、やはり年齢とともに増えていきます。学生時代なら1回で覚えられたことでも、年齢を重ねるにつれて3回、4回……と回数が必要になってくるでしょう。それは仕方のないことです。
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【実は大人には「瞬時に思い出す力」はそれほど必要ない】
