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大人の脳に「暗記力」はもういらない。脳トレよりも効果絶大、記憶を定着させる"2つのスイッチ"

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  • 菅原 道仁 脳神経外科医・菅原脳神経外科クリニック院長
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こんなふうに考えられると、パッと覚えられないことや、忘れっぽいことを、それほど気にする必要はないと思えてきませんか? 俳優さんの名前だってスマホで調べれば即解決です。私も思い出せないことがあったら、スマホでちゃちゃっと調べてしまいます。

人の名前が瞬時に出てこないときは

瞬時に思い出せないことで困るとしたら、面識のある人に道でばったり会って、その人の名前がとっさに出てこないときくらいです。特に仕事の場合、お世話になっている人の名前が出てこないと、トラブルにつながることもあるでしょう。

そんな冷や汗の出るような状況を避けるのも、やっぱりメモがいちばんです。がんばって1回で名前を覚えようとするよりも、「いったん忘れてもいいや」くらいの気持ちで、未来の自分のためにメモに残しておきましょう。

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メモするときのコツは、その人の特徴を、できるだけ細かく記録することです。髪型、服装、話した内容、しゃべり方など、記憶の「フック」をたくさんつけておくとスムーズに思い出せます。

仕事であれば、はじめて相手にあいさつしたその日のうちに、もらった名刺の裏にその人の特徴をいくつかメモしておくのがおすすめです。これを習慣にすれば、思い出す力が自然に鍛えられて、瞬時に人の名前が出てくるようになります。

もちろん、それでも瞬時に名前が出てこないことはあるので、そのときは素直に謝って、もう一度聞きましょう(私も何度も経験しています)。そうすれば、その恥ずかしい経験とともに、今度こそ、その人の名前が記憶に深く刻みこまれます。

自分の記憶力に不安を覚えたときには、いわゆる脳トレ的な問題集をやるよりも(そもそも脳トレに、日常生活全般の能力を大きく高める効果は、はっきりとは証明されていませんが)、メモに残す習慣のほうが、ずっと実用的です。

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