三井住友海上の新社長に海山専務/ビッグモーター問題で手腕/27年の合併控え「エース」に託すかじ取り
この問題では、数万件にも及ぶ過去の支払い案件を再調査するなど、大きな負担を強いられることになった。
その中で海山氏は、「現場の声をまず聞いて、派遣の方々を含めた社員の思いや課題を肌で感じ、本社にフィードバックするようにした。そうすることで、本社と現場が向かうべきベクトル、視線が次第に合ってくることを実感した」という。
「期待以上のスピードで事態を正常化した」(舩曵氏)その手腕を買われて、その後経営企画部門を任されるなど順当にキャリアを重ね、社長レースの先頭を走ることになった。
社長就任の打診を受けたのは、発表の1週間前。原典之現会長と舩曵社長の2人に呼び出されたときのことだった。「世界をリードする保険金融グループに向けてトップに立って合併を成功させ、さらなる成長を遂げてほしい」と言われ、その場で快諾した。
「思想」が違う2社の合併が喫緊の課題
喫緊の課題は、やはり1年余り先に控える合併だ。
三井住友海上とあいおい両社の事業部門の統合だけでなく、商品群の統廃合も今後不可欠となる。「営業や商品の思想がまったく違う」(あいおい損保役員)とされる中で、どう現場や経営層の融合を図り、合併をソフトランディングさせていくか。
海山氏は記者会見で「重責を感じているが、ビジネスモデルと合併という2つの変革をしっかりと成し遂げたい」と述べ、「中核事業会社としてガバナンスと成長の両面でグループを牽引していきたい」と意気込みを語っている。
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