三井住友海上の新社長に海山専務/ビッグモーター問題で手腕/27年の合併控え「エース」に託すかじ取り

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この問題では、数万件にも及ぶ過去の支払い案件を再調査するなど、大きな負担を強いられることになった。

その中で海山氏は、「現場の声をまず聞いて、派遣の方々を含めた社員の思いや課題を肌で感じ、本社にフィードバックするようにした。そうすることで、本社と現場が向かうべきベクトル、視線が次第に合ってくることを実感した」という。

三井住友海上 保険
海山裕(うみやま・ひろし)/1990年(平成2年)慶応大学法学部卒業、大正海上火災保険(現三井住友海上火災保険)入社。22年執行役員、25年専務執行役員、26年4月に社長に就任予定(撮影:今井康一)

「期待以上のスピードで事態を正常化した」(舩曵氏)その手腕を買われて、その後経営企画部門を任されるなど順当にキャリアを重ね、社長レースの先頭を走ることになった。

社長就任の打診を受けたのは、発表の1週間前。原典之現会長と舩曵社長の2人に呼び出されたときのことだった。「世界をリードする保険金融グループに向けてトップに立って合併を成功させ、さらなる成長を遂げてほしい」と言われ、その場で快諾した。

「思想」が違う2社の合併が喫緊の課題

喫緊の課題は、やはり1年余り先に控える合併だ。

三井住友海上とあいおい両社の事業部門の統合だけでなく、商品群の統廃合も今後不可欠となる。「営業や商品の思想がまったく違う」(あいおい損保役員)とされる中で、どう現場や経営層の融合を図り、合併をソフトランディングさせていくか。

海山氏は記者会見で「重責を感じているが、ビジネスモデルと合併という2つの変革をしっかりと成し遂げたい」と述べ、「中核事業会社としてガバナンスと成長の両面でグループを牽引していきたい」と意気込みを語っている。

東洋経済オンラインでは、保険業界で起きている問題点について『生保「スパイ活動」の実相』などの各記事で詳報しています。
中村 正毅 東洋経済 記者

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なかむら まさき / Masaki Nakamura

これまで雑貨メーカー、ネット通販、ネット広告、自動車部品、地銀、第二地銀、協同組織金融機関、メガバンク、政府系金融機関、財務省、総務省、民生電機、生命保険、損害保険などを取材してきた。趣味はマラソンと読書。

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