「壮絶なアトピー体験」を"お笑い"に昇華――かき傷で全身血だらけ、食べられる食材はたった3つ。34歳全身タイツ芸人がそれでも持ち続けた"夢"

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「“ああ、これもアレルゲンだったんだ” と食べるたびにがっかりしてしまうわけです。それで、まともに食べられるものは3つ?って……。ね、笑っちゃうでしょう。このときのことを“食生活おしまい時期“と名づけたんですよ」とまじめ顔で言う。

“実験”中、最も除去に苦労したアレルゲンは「小麦」だった。「小麦って、結構多くの調味料に入っているんです。しょうゆとか。知っていましたか? 意外ですよね」

スーパーをかけ回って、小麦を使っていない米じょうゆを探し出し、使い始めた。

一方、食べられなくて一番つらかったのは「納豆」だった。

「芸人ってお金がないわけですよ。納豆とかうどんとかって、貧乏人のソウルフードじゃないですか。でも、それが食べられない自分。“お金がないのに、節約もさせてくんないのかっ!”って逆ギレしたくもなりますよね」

初めて知った「かゆみのない世界」

“実験”をくり返したことで、アレルゲンを避ける生活が徐々に定着していったちびシャトルさん。すると、あれほどひどかったアレルギー値は5000まで減少。3年前には、ほぼ症状が落ち着いた。

「うれしかったのは、夜中にかゆみで起きることがなくなったこと。“みんなはこんなに快適な毎日を過ごしていたんだね“と新鮮な気持ちなんです」と、新たな発見に声色も軽い。

「今、自分の体がかゆくないことが不思議なんです。かゆいのが日常だったから、“かゆくない”という感覚がどういうことなのかがわからなったんですよね。だから今、自分の感覚をゼロから作り直している最中なんです」

自身のアレルギー体験をつづった漫画『100倍アレルギー克服記』(太田出版)が好評発売中。漫画もちびシャトルさんが描いている(写真:今井康一)
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